頭皮のかゆみ、治すには?

水虫の原因となる菌は、頭皮にも感染する。この菌が頭皮で異常繁殖すると、フケ症の原因となる。清潔にしていれば問題ないが、一度増え始めると、水虫と同じで手におえない。専用の薬用シャンプーで殺菌する必要がある。

頭の水虫は気づきにくい?

フケは死んだ頭皮の細胞である。原因はいくつかあり、体質的に皮脂が多い、あるいは入浴や洗髪が不十分で不潔になっているなどが一般的だ。意外と知られていないのが、頭の水虫。細菌が増えすぎてひふが炎症を起こし、頭皮の細胞がはがれ落ちる。

この細菌、実は足の水虫の原因となる菌と同じ。これが頭皮で繁殖し、かゆみとフケの原因になるのだ。頭皮に水虫を飼っていても、気づかない人は多いらしい。恐ろしい話である。

菌を倒すには専用の薬剤が必要だ。頭皮相手には薬用シャンプーを使う。そう簡単に死なないため、細胞膜の合成を阻止して増殖を抑える。

足の水虫に使われる薬は、ぬるとしみるなど刺激がある。これは菌が皮膚の奥にいるため、そこまで薬剤を浸透させる必要があるからだ。水虫の薬には浸透を強める成分が含まれていて、それがしみるのだ。薬用シャンプーにはそうした強い成分は含まれておらず、安心だ。

前述の通り、フケには菌が原因となる以外に、ヘアケア商品が合わずに頭皮が炎症を起こしていたり、アトピー性皮膚炎のような別の皮膚炎の場合もある。だから対策する前に、まずは医師に診断してもらった方がいいだろう。

フケ症を放っておくと、髪の毛が抜ける。フケが原因となる脱毛症というのもある。頭皮で炎症が起きたためにその部分を押し出そうと皮膚の代謝が進み、フケがどんどんたまっていく。毛穴の周辺では毛穴がふさがるぐらいフケが出てしまう。そして毛穴がふさがると髪の毛の新陳代謝が悪くなり、髪の毛が抜けてしまうのだ。

抜け毛を防ぐためにも、きちんと医者にかかって、フケ対策をしたい。

川口友万(サイエンスライター)
サイエンスにもっと笑いを!がモットー。科学をテーマに幅広く扱う。著書に「ラーメンを科学する」「大人の怪しい実験室」など。