「ベースフード」が解決する世界の社会課題
世界をよりよくする目標が、17のテーマでまとめられたSDGs。新たに始めた全4回の連載では、ベースフードがどのような役割を担うことで、SDGsに貢献できるのかを紹介しています。
第3回では、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に触れつつ、食が気候変動に大きなインパクトを与えることをご紹介しました。今回はその続きとして、温室効果ガス排出を抑制するために重要な「植物性食品を中心にした食生活」について、ご紹介したいと思います。
畜産は膨大な温室効果ガスを生み出す
前回の記事で紹介した本『DRAWDOWN ドローダウン: 地球温暖化を逆転させる100の方法』では、植物性食品を中心にした食生活によって、66.11ギガトンもの温室効果ガスを抑制できると言われています。これは、屋上ソーラーパネルの利用(24.6ギガトン)や電気自動車の普及(10.8ギガトン)と比較しても、ものすごく大きな数字です。
実は、私たちが日々食べる食肉は、生産過程でたくさんの温室効果ガスを生み出します。特に牛や羊といった反芻動物は、餌を消化する際にメタンという、強力な温室効果ガスを生み出すのです。
世界資源研究所(WRI)がまとめた、「Protein Scorecard」という表があります。これは、世界の主なたんぱく源が、どのくらい温室効果ガス排出量に影響を及ぼすかをまとめたものです。この表を見ても、牛や羊が非常に大きなインパクトがあることが分かります。
こうした動物性たんぱく質を大豆などの植物性たんぱく質に置き換えることで、相対的に環境負荷の大きいたんぱく源の摂取量を減らし、気候変動に貢献できるとされています。
植物性たんぱく質「も」摂るという食生活の提案
環境だけを意識するのであれば、温室効果ガスの影響が少ない菜食のみの食生活にすることが、ベストな選択肢かもしれません。しかし、食事には「おいしい」という要素も重要です。
「Protein Scorecard」を見ると、例えば豚肉や鶏肉(Poultry)は、牛肉・羊肉ほど環境負荷が高くありません。つまり、牛肉を食べる頻度を少し減らし、豚肉や鶏肉を食べるという行動で、温室効果ガスは削減することができるのです。
「今日は豚肉や鶏肉の料理じゃなく、豆のスープにしようかな」など、食事の楽しみの一環として、植物性たんぱく質を取り入れてもいいでしょう。こうした選択の積み重ねが、地球にも自分にも優しい食生活へとつながります。
主食でたんぱく質を補えるBASE FOOD®で、食卓をちょっとぜいたくに
最近では、大豆を使用した「代替肉」を目にするようになりました。マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が後押しする、大豆をもとにした代替肉「フェイクミート」は、その代表例です。
環境にやさしい代替肉ですが、まだまだ本物のお肉よりおいしくないと感じる方、もっとおいしくなってほしいと感じる方は少なくありません。とはいえ、環境面を考慮するとお肉をたくさん食べるのも気が引けます。
そこで、ベースフードは今までになかった「選択肢」をご提案できると考えました。それは、「主食でたんぱく質を補う」という食生活です。
BASE BREAD®一食には、主に植物由来のたんぱく質が13.5gも含まれます。これは、お茶碗1杯のお米に含まれるたんぱく質(約3.8g)より、非常に多いです。
これまでの「主食+主菜(お肉の代わりに大豆ミートを食べる)」という選択肢から、「BASE FOOD®+主菜(お肉の量を減らす。その代わり、より自然で健康的な方法で飼育された、良質なお肉を食べる)」という選択肢へ。これにより、身体に必要なたんぱく質を補い、かつ好きなお肉を食べ、環境にも貢献することができます。
日々の食事を楽しみつつ、環境に優しい食生活にシフトする。BASE FOOD®は、その両立が実現できると信じています。