ハードな減量を「身体への実験」として楽しむ〜総合格闘家・杉山 しずかさん〜

総合格闘家として約10年のキャリアを持ち、自身のYouTubeチャンネル「しぃやんチャンネル」では、愛嬌のあるキャラクターやユニークな企画で人気の杉山しずかさん。2020年8月に開催された総合格闘技の大会「DEEP JEWELS 29」でも、見事に関節技を極めて勝利を飾りました。

過酷な減量が多い格闘技の世界で、長く現役を続ける杉山さん。子を持つ母としての顔を持つ彼女が、どうやって体重管理をしてきたのかを聞きました。

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過酷な減量をしていたデビュー当時

杉山さんが格闘技選手としてデビューした経緯を教えてください。

杉山さん デビューしたのは約10年前の、大学生時代でした。そのときは空手道場に入門したのですが、そこでスカウトされて。

ースカウト!かっこいい響き。デビュー当時から、どんな階級で戦ってきたんですか?

杉山さん 当時はたしか約61kg以下級で出場したと思います。8月の試合は、56.7kg以下級で戦いました。常に50kg後半〜60kgあたりで戦っていたと思いますね。

ーそうなんですね。格闘家というと、やっぱり減量が大変というイメージが強いです。杉山さんはYouTubeチャンネルでもハードな減量の動画をアップしていましたが、やっぱり減量は大変ですか?

杉山さん そうですね。試合は1〜2か月前に決まるが多いんですが、そこから試合当日までに、毎回8〜10kg減量しています。常に出場する階級の体重を維持できる人もいるんですが、私の場合は普段の練習と食生活で、どうしてもそのくらい増えてしまって。

プロになってばかりだった10代や20代の頃は、とにかく「減ればいい」って感覚で減量をしていました。どうしても体重を落とすとなると、運動だけで減らすのは時間がかかるじゃないですか。

だからなるべく食べる量を減らしたり、水分を摂らないいわゆる「水抜き」をしてみたりして。それでもなかなか50kg台に落とせないことが多くて、若い時は摂食障害になりかけていたと思います

今思い返すと、1年位は食べることが怖い状態が続いていましたね。計量さえパスできればいいと思って、5日間何も食べないこともありました。

ー聞けば聞くほど、やっぱり過酷だなと思い知らされますね…。

杉山さん 今まで、計量オーバーという意味での減量失敗はしたことはありません。ですが、そうなってくると次第に「楽なやり方」を選択しがちになっちゃうんですね。

ひどいときは、10年前に20日間何も食べないで過ごしたこともあります。あ、都こんぶだけは食べてたかな(笑)。そのあとは、20日間じゃがりこだけで生活したり、炭水化物抜きの食生活を30日間過ごしたり。

周りからも「やりすぎ」「もっと食べたほうがいい」と言われてたんですが、心配で食べられなくなっていたんですね。

自分の身体で実験しながら、より最適な減量方法を模索

ーそこまで極端だと、試合のパフォーマンスにも影響が出ませんでしたか?

杉山さん 10年前は「それでもいい」とさえ思っていたんです。計量をパスできればいいと。でも次第に女子格闘家の選手が増えてきて、強い選手と当たることも多くなりました。

それからは、減量で筋肉を落とさないようにして、しっかりコンディションを整えて試合当日を迎えるにはどうすればいいか考えるようになりました。栄養とか、科学の力を借りることも意識し始めましたね。

ー具体的には、どんなことを気にするようになったんですか?

杉山さん 特に気をつけるようになったのは、塩分の量です。今は0.01g単位で量をコントロールしています。おそらくこれくらいでは、健康やパフォーマンスには大きな影響はないと思うんです。

でも、塩分が多いとむくんで動きにくくなるという感覚があるので、かなり意識しています。

あとは、成分表もしっかり見るようになりました。減量終盤にさしかかると、野菜を見ても「これはビタミンCが豊富。あれはたんぱく質量が多い」みたいに、栄養素の文字に見えてくるようになりました(笑)

ーその感覚はすごいですね。栄養の知識が分かるようになるまで、結構勉強もしたんですか?

杉山さん トレーナーからアドバイスを受けたり、自分で調べたりして覚えました。

それに、ここ最近はプロテインを超積極的に摂るようにしています。昔は世間一般の考えと一緒で、「プロテインを摂取して筋肉を付けたら太る」と思っていたんですね

でも全然太らないんですよ。それで、自分の考えが間違っていたことに気づけました。最近は「これを試したら、次の試合ではどんなふうに動けるだろう」と、楽しみながら日々の食生活、減量方法を試しています。

ー苦しいだけの減量だけじゃなくて、自分の体で実験をするイメージなんですね。

杉山さん そうですね。女性選手の場合、生理周期での体調管理も必要で、「前回の周期はこうだったから、今回はいつもより10日早く減量を始めよう」みたいなことも考えます。それも全て、実験みたいで楽しいです。

減量方法も、選手によって全然違うのでおもしろいですよ。食べ物の好き嫌いやお酒を飲む・飲まないもあるので、チーム内でも全然減量のマイルールが違います。

ー杉山さんは、何かマイルールはあるんですか?

杉山さん 私の場合、減量中でもじゃがりこを食べます(笑)。減量中でも、「この野菜を食べたら栄養面、カロリー面もクリアできるな。じゃあじゃがりこ食べられる!」みたいな(笑)。

他にも食べたいお菓子や料理はあるんですが、それをぐっと我慢して。その代わり、メンタルを安定させるために好きなものを食べるようにしています。

あとは練習で疲れを溜めるとよくないので、全力で休息に努めるようにします。そこでただ寝るだけでは体力が回復しないので、たんぱく質の多い食材を食べるようにして。体調管理に関しては、以前よりもかなり繊細になりました。

格闘家の減量食としても、徐々に浸透しているBASE FOOD®

ーそうなんですね。BASE FOOD®のことは、どんな経緯で知ったんですか?

杉山さん 昔から仲の良かったモデルの子から、紹介してもらったのがきっかけです。私は2年前、『超人女子』というスポーツ系のバラエティ番組に出演したことがあって。当時は自分でもシェイプできているつもりだったんですが、共演者の方々がみんなキレイで…。

もっとちゃんと、自分の身体をチェックできるようにならないとダメだなと思っていた時に、紹介してもらったのがBASE FOOD®でした

ーはじめて食べた時の感想は覚えていますか?

杉山さん 最初に食べたのはBASE BREAD®でしたが、当時から味は大好きでした。当時3歳だった息子と一緒に、パクパク食べていましたね。

BASE PASTA®は最初、味の濃いソースと合わせていたんですが、和風のそばみたいに食べるようにしたら、美味しいしカロリーも気にならなくなりました。

今はどちらもバリエーションが増えていますよね。私は練習後にジムをして、インストラクターをするときもあるので、忙しい時はチョコ味を持っていって、その場で食べています。

ー杉山さんは選手以外にも、インストラクターをされているんですね。

杉山さん そうですね。よく足を運ぶのは、YouTuberでも人気の朝倉兄弟が働いている「トライフォース赤坂」というジムです。

そこでInstagramにアップするBASE FOOD®の写真を撮っていたんですが、次第に周りの子も食べ始めたのにビックリしました(笑)。

「しぃやん(杉山さんの愛称)、それ美味しい?」と聞かれるこもあって。気になるなら分けてあげるよ?と言ったら、「大量に買いたいんです」って。

朝倉海くんのYouTubeチャンネル「KAI Channel」メンバーのサイトウくんも、減量中にBASE BREAD®を食べているみたいです。

BASE BREAD®がある安心感

ー本当だ、すごい!杉山さんをはじめ、格闘家の人には減量食として人気がある感じなんですか?

杉山さん そうですね。私も「完全栄養食だし、お腹すいた時にはこれを食べればいい」という認識で口にしています。

あとは栄養面だけでなく、メンタル面での安心感も結構大きいんです。格闘技は基本的に1人で戦うスポーツで、自分で体調管理をしないといけません。

そのなかでは当然、気持ちや体調の浮き沈みもあります。練習後のダメージを回復させて、翌日に心地よくまた練習するにはどうすればいいかも考えないといけません。

そんな時、すぐ手に取れる場所にBASE BREAD®があると、やるべきこと・食べるべきものがある程度定まってくるじゃないですか。ある程度やるべきことが定まっていると、やっぱり気持ちが楽になりますよね。

実際に次の日にしっかり動けていると、「昨日暴飲暴食せずに、BASE BREAD®を食べたから良かったのかな」という、答え合わせができている気がします。自分だけでなく、子供の栄養を考える点でも安心感が大きいです。忙しくてなかなかいろんな品目のご飯を出してあげられていないので…。

ーBASE BREAD®を食べるのは、杉山さんにとって栄養摂取以上の意味を持っているんですね。

杉山さん 私の場合、子供の迎えや育児もあるので、他の選手ほど多くの練習時間を確保できません。だからこそ、「今日はこれを1食食べたから、ちょっと安心」というメンタルのサポートは、一番目標を達成するための大きな役割を担っていると思います

そして、私にとって今一番の目標は「試合で結果を出すこと」です。これからは自分の手で、BASE FOOD®を食べるようになって良かったと、証明していきたいと思います。

ー次の試合も頑張ってください!

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