「もちっ」とした生パスタの食感は、なんともいえない幸せを感じさせてくれますよね。手軽に購入できる乾燥パスタでは、お店のようなもちもち感が出ない……とお悩みの方もいるかもしれませんが、実はひと手間加えるだけで、生パスタのようなもちもち感が出せるんです。今回はその方法と食べ方をご紹介します。
生パスタは何故もちもちしているの?
もちもち食感の秘密は「水分量」
生パスタのもちもち感の秘密は、乾燥パスタに比べて多く含まれている「水分」の量。通常、乾燥パスタは製麺した後に高温で乾燥させます。一方で生パスタは、生地をシート状にして細くカットしたり、製麺機で圧を加えて押し出したりしたままの状態で使うことが多いです。つまり、あまり乾燥させないため、乾燥パスタに比べて水分を多く含んだ状態がキープできるのです。
「水漬けパスタ」の作り方
乾燥パスタを茹でるには、大きな鍋に湯をたっぷり沸かし、そこでパスタを5~10分ほど茹でて作ります。これに対して生パスタは乾燥パスタよりも1~5分程度と、茹で時間が短いのです。この茹で時間の差は、生パスタにそれだけ水分が含まれていることを表しています。乾燥パスタをもちもちにするには、麺にどれだけ水分を含ませられるかがポイントなのですね。
パスタを水に漬けて数時間おく
そこで登場する裏技が「水漬けパスタ」。方法は非常にかんたんです。
乾燥パスタを折らずに容器に入れ、ひたひたになるまで水を注いでしばらく放置するだけ。パスタの内部にまでたっぷり水分が浸透するので、生パスタのようなもちもちした食感のパスタに仕上げることができます。
今回は思い切りもちもちにしたかったので、約4時間ほど水に漬けてみました。麺の太さによっても異なるようですが、一般的には60〜120分ほど漬けるレシピが多いようです。筆者は2時間経った時点で確かめてみたところ、まだ芯があるように感じたので長めに時間を置いてみました。
約1分間茹でる
たっぷり水分を含ませた乾燥パスタを短時間茹でることにより、生パスタのようなもちもちの食感を出すことができます。茹でる前は白っぽい素麺のような色でしたが、沸騰した湯の中に入れたらあっという間に元のパスタの色に戻りました。茹でるための水は、麺が隠れるくらいの量があれば茹で上がります。
味付けをして完成
4時間水に浸した水漬けパスタは、茹で時間1分であっという間に完成しました。パスタに水分を含ませるというひと手間が、もちもちの食感を出す秘密になっているようです。
実際に食べてみた感想
水に4時間漬けた時の真っ白なパスタを見たときは食感が全く予想できませんでしたが、実際に食べてみると普段食べているパスタの「アルデンテ」(麺の中心に少しだけ硬さの残った状態)とは違い、柔らかでぷりぷり、もちもちとしたまさに生パスタの食感でした。
実践して感じた、もちもちパスタにするポイントは3点。
- 乾燥パスタにどれだけ水分を含ませられるか(最低でも2時間は漬ける)
- 生パスタのように茹で時間を短くする(1分ほどで十分)
- 浸すために容器に入れた水を茹でる時に使うと、もちもち感が増す
この水漬けパスタ、浸水時間は長いですが、昼食の用意のために朝から水に浸しておけば、食べる時は茹で時間1分。すぐに食べられるので、時短になって便利です。忙しい毎日に便利な水漬けパスタ、いつものレシピがちょっぴりリッチな気分で味わえること間違いなし。ぜひ試してみてくださいね。
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