賞味期限の切れたサラダチキンは食べられる？適切な保存方法も解説

サラダチキンはカロリーのみでなく糖質も低く、筋トレ中やダイエット中の方の食事としても非常に人気です。また、スーパーやコンビニで手軽に購入ができること、袋から出してすぐに食べられることも大きなメリットです。

ヘルシーで便利な食材であるゆえに、つい多く買い過ぎてしまい、気づくと賞味期限が切れていた経験のある方も多いのではないでしょうか。

今回は、賞味期限切れのサラダチキンはいつまで食べられるのか、サラダチキンが傷んだ場合の特徴を紹介します。

保存方法のコツも踏まえて解説するので、普段サラダチキンをよく購入する方はぜひ参考にしてみてください。

サラダチキンの賞味期限

市販されているサラダチキンのパッケージには、必ず賞味期限が記載されています。賞味期限は、未開封のまま指定の方法で保存したときの期限となることが一般的です。

一度パッケージを開封した場合は、記載されている賞味期限よりも早く食べる必要があることを認識しておいてください。

また、手作りのサラダチキンも市販品のように長持ちはしません。真空パックに入ったままの状態、開封後、手作りのサラダチキンについて、賞味期限の考え方を知っておきましょう。

真空パックの賞味期限

スーパーやコンビニで見かけるサラダチキンの多くは、真空パックされた状態で冷蔵で販売されています。真空パック包装とは、プラスチック素材の袋に食品を入れ、特殊な機器を使って空気を抜き密封する包装方法です。

食品を劣化させる原因になる微生物の多くは、生育に空気や水分、適した温度が必要なため、真空状態では活動できません。

すなわち、真空パック包装をした食品は、品質や風味を保ちながら保存期間を延長できます。真空パック包装のサラダチキンは、購入場所やタイミングにもよりますが、14日〜1か月ほどと賞味期限が比較的長いものが多いです。

未開封の状態でパッケージに記載されたとおりに保存されていれば、賞味期限内なら安全に食べられます。

開封後の賞味期限

真空パックのサラダチキンは、開封後は空気に触れて酸化が進むため、傷みやすくなります。また、保存する温度が上がるとサラダチキンについた微生物が活動を始め、栄養分を分解しながら増殖し、腐敗が進みます。

そのため、開封前は常温保存のサラダチキンであっても、開封後は冷蔵庫で保存し、賞味期限にかかわらずできる限り早く消費しましょう。開封後はできれば当日中、長くても2日以内には食べ切ることをおすすめします。

保存の際には、乾燥と酸化を防ぐためにしっかりとラップを密閉した状態で冷蔵庫に入れる、開閉回数を減らして冷蔵庫内の温度を上げないなど、傷みにくくする工夫も必要です。

手作りサラダチキンの賞味期限

サラダチキンは家でも簡単に作れます。鶏胸肉に下味をつけてラップや袋に入れて密閉し、沸騰したお湯に入れてから火を止めて置いておくのみで、しっとりとしたサラダチキンができ上がります。

好みの塩加減に調節できたり、スパイスを加えて好みの味のサラダチキンが作れたりメリットが多く、作り置きとして活用される方も多いです。

手作りのサラダチキンには添加物が入っておらず、空気にも触れやすいため、コンビニやスーパーで売っている真空パックのものに比べて賞味期限は非常に短くなります。

でき上がりから3日〜5日が賞味期限であると認識しておきましょう。また、温度が高いと表面の微生物が増殖し腐敗の原因となるため、手作りのサラダチキンは季節にかかわらず冷蔵庫で保存してください。

夏場は冷蔵庫に入れていても開閉時に温度が上がり、さらに傷みやすくなります。気温が高い時期は2日以内に食べ切れる量のみを冷蔵保存し、それ以外は冷凍保存するのがおすすめです。

サラダチキンは冷凍で賞味期限がのびる！

サラダチキンは、市販のもの、手作りのもののどちらも冷凍保存が可能です。冷凍しておけば長期保存が可能になるため、必要なときに解凍してすぐに食卓に並べられます。

サラダのトッピングや、お弁当の具材などさまざまな使い方ができるサラダチキンは、冷凍庫にストックしておくと非常に便利です。サラダチキンの上手な冷凍方法について紹介します。

サラダチキンの冷凍方法

真空パック包装がされている市販のサラダチキンは、未開封であればパッケージのまま冷凍できます。冷凍するときは、金属製のトレイの上に置き冷凍庫に入れるのがおすすめです。急速に冷凍できます。

開封した市販のサラダチキンと手作りのサラダチキンは、表面についた水分をペーパーで拭き取り、ラップで包んだら、密閉できる袋に入れて冷凍庫に入れましょう。

一度に多くのサラダチキンを冷凍する場合は、使いやすいように1食分ずつ小分けしてラップに包むと無駄なく料理に利用できます。ほぐして使いたい場合は、冷凍の前にサラダチキンをほぐしておくと、すぐに使用できて便利です。

冷凍したサラダチキンの賞味期限

冷凍したサラダチキンは、季節を問わず1か月程度の保存が可能です。

ただし、冷凍保存でも時間が経つと味が落ちていきます。1か月を超える保存はしないようにしましょう。味が落ちることが気になる方は、2週間を目処に食べ切るのがおすすめです。

賞味期限の切れたサラダチキンは食べられる？

賞味期限は、製造方法や包装方法、保存方法によって大きく異なります。市販のサラダチキンの賞味期限は、各食品メーカーによってそれぞれ定められ、記載されています。

賞味期限が過ぎてしまったとしても、すぐに食べられない状態になるわけではありません。賞味期限が2日や3日過ぎたサラダチキンなら、食べても大きな問題のないことが多いです。

なぜなら、賞味期限は食品が安全に食べられる期限ではないからです。次に紹介する賞味期限の定義や仕組みについて理解しておきましょう。

賞味期限の定義

店頭で売られている大半の食品には、賞味期限または消費期限が表示されています。農林水産省によると、賞味期限と消費期限には次のような区別があります。

賞味期限：袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。

消費期限：袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。

（引用元：「消費期限と賞味期限：農林水産省」）

まとめると、賞味期限は品質が変わらずに美味しく食べられる期限、消費期限は安全に食べられる期限を意味しています。

賞味期限は、インスタント食品や缶詰など、比較的劣化が緩やかな食品に使われています。一方で消費期限は、おにぎりやサンドイッチをはじめとする劣化の早い食品に使われています。

市販のサラダチキンに設定されるのは賞味期限です。賞味期限は、各食品メーカーで食品を検査し可食期間を調べ、可食期間に0.8を乗じた期間として設定されています。

すなわち、賞味期限が切れても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

ただし、賞味期限も消費期限も、開封しない状態で保存方法を守って保存した場合の期限です。適切な保存ができていないと賞味期限内に腐ってしまうこともあるため注意しましょう。

また、一度開封した食品は空気に触れるため傷みやすくなります。表示期限内であったとしても、開封後2日以内に食べ切ってください。

腐っていなければ食べることは可能

賞味期限は品質が変わらずに美味しく食べられる期限であり、賞味期限の日付までに食べなければ体に悪影響が出るものではありません。

つまり、賞味期限切れのサラダチキンがいつまで食べられるのかは、一概に決まりはありません。基本的には、腐っていなければ食べることは可能です。

食べられるかどうかを判断するには、サラダチキンの見た目や匂いを確認し、自身で腐っているかどうかを見極める必要があります。

食べられないサラダチキンの特徴

賞味期限が切れたサラダチキンが安全に食べられるかどうかは、サラダチキンが腐っていないかどうか確認して判断しましょう。

食品が腐っている場合、見た目や匂い、味において通常の状態とは異なる特徴が見られることが多いです。まずは見た目と匂いを確認し、それぞれ問題がなければ最後に味を確かめましょう。

少量食べてみて味に違和感がある場合は、すぐに食べるのを中断してください。食べられないサラダチキンの特徴を見た目、味、匂いの項目別に紹介します。

見た目

サラダチキンを食べるかどうか判断するためには、最初に見た目をよく観察しましょう。次の項目がひとつでも見られる場合は、腐っていたりカビが生えたりしている可能性が高いです。食べてはいけません。

• 真空パックの袋の膨らみ
• サラダチキン表面のぬめり
• 不自然な粘りのある水分
• 黒や緑色に変色

サラダチキンが腐ると菌が繁殖し、ガスが発生するため袋が膨張する場合があります。袋が不自然に膨らんでいるものは、腐っている可能性が高いため処分しましょう。

サラダチキンの表面がぬるぬる、ねばねばとして糸を引いている場合や、袋の中に粘りのある水分が溜まっている場合も同様に腐っているので、食べられません。

また、サラダチキンのよくある見た目の変化として、黒い斑点ができることがあります。味付けによってはスパイスが表面についており見えにくい場合もありますが、気になる斑点があれば手で触って確認してみましょう。

黒い斑点がサラダチキン自体にできているようであれば、カビが生えていると判断します。

表面にカビが生えている場合、たとえカビの部分を取り除いたとしても、目に見えないカビがサラダチキンの内部や表面にまだ残っている可能性があります。

無理に食べることはやめて処分しましょう。サラダチキン表面が緑色に変色している場合もあります。

緑色への変色は、カビではなく乳酸菌の増殖によって肉が酸化したためだと考えられます。乳酸菌は体によいイメージがありますが、食品を腐敗させる原因菌にもなります。

緑色に変色している場合も食べないようにしましょう。

味

味を確認するのは、先に見た目や匂いを確認して問題なかった場合のみにしてください。少量食べてみて違和感を感じるものは、その時点で食べるのをやめましょう。

腐っているサラダチキンは、次の味覚が強く感じられることが多いです。

• 酸味
• 苦味

味に問題がなくてもそのまま食べるのが不安な方は、スープに入れたり炒め物に使ったりと加熱して食べてください。

匂い

匂いも重要な判断基準です。見た目に問題のなかったサラダチキンは、味見をする前に匂いを嗅いで確認しましょう。

主に次のような匂いがないか確かめてみてください。

• アンモニア臭
• 硫黄臭
• 酸っぱい臭い

酸っぱい匂いや、鼻をつくような匂いがある場合は、腐っている可能性が高いです。食べずに処分することをおすすめします。

効果的なサラダチキンの保存方法

サラダチキンをできる限り長い期間安全に美味しく食べられるようにするには、保存方法が最も大切です。開封前の市販品のサラダチキンの場合は、パッケージに記載されている保存方法を守りましょう。

冷蔵庫に入れておいても、ドアポケットの近くに置いたり、冷蔵庫の開閉頻度が高かったりすると庫内の温度が保たれません。注意が必要です。

また、常温保存のサラダチキンであっても、直射日光が当たる場所やガスコンロの近くなど、温度変化の激しい場所に置くとすぐに傷んでしまうこともあります。

開封後や手作りのサラダチキンの場合は、冷蔵庫で保存する場合も、冷凍保存する場合も次の方法での保存をおすすめします。手順を紹介します。

1：サラダチキンの水気をキッチンペーパーで拭き取る

保存の前にサラダチキンの表面の水分を拭き取りましょう。食品は、保存環境に水分、高い温度、空気が揃うことで細菌類が活動的に増殖して腐敗します。余分な水分を拭き取ることで、細菌が活動する環境を抑制します。

2：サラダチキンをラップでピッチリ包む

サラダチキン表面の水分が拭き取れたら、ラップで隙間のできないようにピッチリと包みます。水分と同様に空気に触れると食材の劣化が早くなるため、ラップで隙間なく包むことで劣化を予防します。

また、冷蔵庫内は湿度が低いです。ラップで密閉しサラダチキンの乾燥を防ぐことで、美味しく食べられる期間を延長できます。

3：ラップで包んだサラダチキンをジップ付き保存袋に入れる

ラップで包んだサラダチキンを、さらにジップ付きの保存袋に入れましょう。ジップ付きの保存袋に入れることで、真空パックに近い状態にできます。

真空パック状態にすれば、食品から酸素を遮断し腐らせないようにするとともに、栄養分を守り、味や香り、食感を長持ちさせる効果が期待できます。

また、保存時雑菌が混入するリスクも軽減されます。しかし、家庭で簡単にできる方法は市販品の真空パックとは異なり、空気が全くなくなるわけではありません。できる限り早めに消費するようにしましょう。

賞味期限が心配な方はBASE FOODをチェックしてみよう！

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パンタイプのベースブレッドを中心にパスタやクッキーなども販売しており、忙しい朝や食事の時間が取れないときも簡単に栄養を摂取できます。たとえばベースブレッドの商品展開は次の通りで、好みの味でおいしく栄養補給が行えます。

また、継続コース（定期便）もあり、スタートセットで必要な量と気になる商品の注文が可能です。

配送日の変更、停止も可能なため、食べるタイミングを逃したり、買いすぎたりすることが多い方でも、賞味期限を気にせず消費できるでしょう。

サラダチキンの賞味期限に関するよくある質問

ここでは、サラダチキンの賞味期限に関するよくある質問について回答します。

購入したサラダチキンは冷凍保存できる？

できます。購入したサラダチキンが真空パックの包装されているものの場合は、開封せずにそのまま冷凍庫で保存しましょう。

それ以外のサラダチキンや、開封して余ったものを冷凍保存したい場合は、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取り、ラップに包んでジップ付きの袋に空気が入らないように入れ、冷凍庫に入れて保存します。

虹色のてかりがあるが食べても問題がない？

問題ありません。この現象はカツオやマグロなどの魚類や、肉やハムでも見られるもので、燐光現象と呼ばれます。

燐光現象は、鋭利な刃物を使って肉の繊維に対して直角に切ると、切断面に発生することのある光の反射のことです。

色は青色、黄色、緑色などを帯びた虹色に見えることが多く、角度によって当たる光が乱反射するため色が変わります。燐光現象は光の反射によるもので、サラダチキンの鮮度や衛生状態に問題があるわけではありません。

安心して食べてください。

袋がパンパンに膨らんでいるが食べても問題ない？

常温または冷蔵庫保存していたのか、冷凍保存していたのかによって回答は異なります。常温や冷蔵庫で保存していたサラダチキンの袋が不自然に膨らんでいた場合、菌が繁殖してガスが発生している可能性があります。

腐っていることが高いため、食べないようにしてください。

一方、冷凍庫の中で保存しているサラダチキンの袋がパンパンに膨らんでいる場合は、食べられるケースが多いです。

冷凍庫の開閉によってサラダチキンにつく細かい氷の蒸発や、袋に空いている小さい穴から少しずつ空気が入り込むことによって、袋の中の空気の体積が増加している可能性が高いです。

サラダチキンの袋の中の空気が膨張しているのみであれば、傷んでいないため通常どおり食べられます。

解凍後は冷蔵庫でどのくらい保存可能？

1〜2日のうちに食べ切るようにしましょう。冷凍したサラダチキンは、冷蔵庫に移動させ8時間から10時間程度置くか、袋のまま流水に15～30分さらしておくと美味しく食べられます。

急いでいる場合は電子レンジでの解凍も可能ですが、温度にムラができ一部が固くなったりパサパサになったりするため、おすすめしません。解凍したサラダチキンは、加熱することなくそのまま食べられます。

まとめ

今回は、サラダチキンの賞味期限について詳しくみてきました。賞味期限とは品質が変わらずに美味しく食べられる期限のことであり、日付が過ぎても腐っていなければ安全に食べられます。

サラダチキンが腐っているかどうかは見た目、匂い、味の順番で確認してください。

また、サラダチキンは冷凍保存をすれば1か月程度美味しく食べられます。メインディッシュから副菜まで、便利でヘルシーなサラダチキンを上手に活用していきましょう。