たんぱく質量の多さに驚いた!〜オープンウォータースイミング・福島 美里さん〜

オープンウォータースイミング(通称、OWS)は、自然の海、湖、川などで行われる水泳競技です。オリンピックでは「マラソンスイミング」という名称で競技種目として扱われ、海流・水流のある厳しい環境の中、長距離を泳ぎ競い合います。

競泳の世界から、OWSの世界に飛び込んだ福島 美里さん。多い時には1日に10km以上泳いで練習しているという福島さんの、身体作りや競技との向き合い方を聞きました。

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1回10km以上。驚異の運動量を泳ぐ福島さんの練習

ー福島さんはもともと競泳選手をしていて、そこからOWSを始めたんですよね?

福島さん そうです。大学生までずっと競泳をしていたのですが、社会人に入ってから夏に行われる競泳の大きな大会に、出られないときがあって。そのとき、OWSなら9月頃に日本選手権があるから、出てみようと思いました。

ですが、今まで一度も、海のレースに出たことがなくて。日本選手権は10kmを泳ぐんですが、まずは練習として5kmの試合に出場しました。

ーさらっと、10kmや5kmという途方もない数字が出てびっくりしました…。

福島さん そうかもしれませんね(笑)。はじめてのレースはとにかく海水のしょっぱさが辛かったのと、トップグループから離されるのがとても怖かったです。競泳と違ってコースレーンがないので…。

競泳とは泳ぐ距離がまったく違うので、とても疲れました。でも一度泳いでみれば、コースレーンがない状況には慣れることができましたね。

本番の日本選手権まで1か月しかないので、競泳時代よりもかなり練習量を増やしました。そのおかげで、結果としては初大会で4位に入り、W杯の日本代表にも選ばれたんです。

OWSは5kmくらいからラストスパートがはじまって、2kmからはものすごくペースが早いんです。終盤では競泳の100mと同じくらいのペースになります。W杯で優勝を狙う世界のトップ選手は、競泳も速い人がすごく多かったのが衝撃的でしたね。

ー5kmからラストスパートって…。私ならその前でギブアップしそうです(笑)。ですが、初出場の日本選手権で好成績を残すなんて、福島さんは長距離を泳ぐことが向いていたんですね。

福島さん いえ、実は以前、遺伝子検査で短距離向きな速筋タイプの筋肉なのか、長距離向きの遅筋タイプの筋肉なのかを調べたことがあったんです。そこでは、私はバリバリの速筋タイプと診断されました。もともと、速筋タイプの日本人は全体の20%しかいないらしく、非常に珍しいタイプでした。

ただ、なぜか私は競泳時代から、長距離の方が成績がよかったんです。競泳をはじめた頃は100m、200mが中心で、高校生からは200m、400mに転向しました。ジュニアオリンピックでは800mに出場したら、予選を1位で通過して、決勝でも2位に入れて。

「これ、私にめっちゃ向いているのかも!」と思って、大学生から400m、800mで大会に出るようになりました。

ー遺伝子検査とは真逆の成績を記録していたんですね。

身体作りのために「とにかく食べる」

ーOWSの練習は、どんなことを行っているんですか?

福島さん 普段は週6日、スイミングクラブで練習をしています。営業時間外でプールをお借りして、6時〜9時、18時〜21時の1日2回練習しているという感じです。練習は1時間は準備運動を行い、残り2時間で泳ぎます。

競泳に向けたトレーニングは、通常5〜6,000mを泳ぎます。OWSの強化練習をしている期間は、この倍の距離を泳ぎます。強度の設定も日によってさまざまで、乳酸を出して思い切り泳ぐときもあれば、エアロビクス的に長い距離を泳ぐときもありますね。

泳ぐ以外では、週2回ウェイトトレーニングも行います。ただ、私は長い距離を泳ぐことを目的にしているので、重い重量は扱いません。

ー最大で10km以上泳ぐんですか!それを日に2回って、ものすごい運動量ですね…。

福島さん そうなんです。OWSの大会前で10kmとか泳ぐと、それだけで約2時間かかります。身体の消耗が非常に激しいので、競泳の大会時よりもちゃんと食事を摂って体重を増やす=エネルギーを増やすように心がけています。

ですが、普段からかなり練習量が多いので、なかなか体重を増やせないのが悩みです。

ー太りたいけど太れない。長距離選手ならではの悩みですね…。普段の食事で、意識していることはあるんですか?

福島さん 食事は基本的に自炊しています。好きな料理はないというか、結構幅広く食べるようにしていますね。あ、でも野菜はちょっと苦手だから、味付けでごまかしています(笑)。あと、鮭はたんぱく質やビタミン類、アスタキサンチン、DHAやEPAなど栄養がとても豊富なので、週1回は鮭を使った料理を食べているようにします

逆に食べないようにしていることは…特にないかな。試合前に揚げ物を控えるくらいでしょうか。それでも、「どうしても食べたい!」と思ったら食べています。試合が近づくと、エネルギー源になる炭水化物はしっかり食べますね。でも、糖質源の優先順位でいくとご飯は最下位!(笑)。パンかパスタを食べています。

ー自分の好き嫌いを大事にしつつ、いろいろ食べているんですね。外食もするんですか?

福島さん ときどき行きますよ。競泳仲間以外でも友人と行くんですが、「そんなに食べるの!?」と驚かれます。いっしょにお出かけしたときも、ちょっとお腹空いてカフェで食べた後、すぐにお腹空いてどこかに寄ろうとすると、「もうお腹すいたの!?」と言われます(笑)。

たんぱく質の多さが一番の衝撃だった

ーBASE FOOD®を知ったのはいつですか?

福島さん 2020年に入ってすぐなので、ちょうど1年前ですね。たしかSNSで見かけたのが最初のきっかけだと思います。成分表を見ると、「たんぱく質が多い!」というのが一番の衝撃でした

たんぱく質は、なるべく自炊を通じて摂取しようとしているんですが、なかなか食事だけだと摂取量が限られてしまいます。それでプロテインも一緒に摂取しているんですが、BASE FOOD®があるとすごく助かるなあと思って。

ーはじめて食べた時の感想は覚えていますか?

福島さん BASE PASTA®はおいしいですが、やっぱり一般的なパスタとは味が違うなと思いました。今はハッシュドビーフなど濃い味付けで食べるのが好きです。

BASE BREAD®はとにかく手軽なのがいいですね!食事はBASE PASTA®を食べて、食べた後に物足りないと思うときにはBASE BREAD®を食べています。最近味のバリエーションも増えていて、シナモンとメープルがお気に入りなんです。プレーンタイプもいちごジャムをつけて食べています。

ーハッシュドビーフで食べたことはなかったです!今度試してみよう…。

福島さん 私はもともと筋肉が付きづらい体質で、昔よりごはんを食べられる量も減ってしまいました。ですが運動量もすごく意外と筋肉量もあるので、腹持ちが悪いです。なので練習前や昼寝から起きた時にお腹が空くんですが、ご飯系だとお腹が重くなって練習のパフォーマンスが落ちてしまうのが悩みで…。

その点、BASE BREAD®だと栄養も豊富で腹持ちがよく、軽食として食べられるのでとてもありがたいです。

「早く大会に出たくてしょうがないです」

実は2020年、コロナ禍の影響もあって大会の成績も普段の練習も、絶不調に近かったんです。それをなんとかしたかったのと、コロナ禍で自由な時間が増えたのをきっかけに、食事面を気を使うようになりました。そのひとつがBASE FOOD®です。

そして2020年の12月後半から、ようやく調子が戻ってきました。人の身体は、新しい細胞と古い細胞が入れ替わる「新陳代謝」を繰り返します。全身の細胞が入れ替わるのに、約3か月かかるとよく言われるじゃないですか。

BASE FOOD®をはじめ、しっかりと栄養摂取できるようになったのも、復調に関係していると思います。コロナ禍で大会が延期・中止になっているなかで、練習でのタイムも以前よりずっと早くなっていて。早く大会に出たくてしょうがないです(笑)。

ー栄養面の試行錯誤の中身も知りたいです。

福島さん 大豆系の植物性たんぱく質を摂るようになりました、豆腐とか納豆とか。特に納豆は、今毎日食べています。以前は本当に適当で、「お腹が満たされればいいみたい」くらいの感覚だったんですよね。前はご飯に焼き肉と卵を乗せてと、かなり男前な料理を作っていたし(笑)。

そこから品数増やして、副菜を摂るようにして。野菜は苦手なので、他の食材と一緒に煮る・炒めるなどの調理で工夫しました。

ー苦手な野菜も、さまざまなアプローチで食べるようにしたんですね。

そういう意味で、BASE FOOD®は食べることによる安心感が大きいと思います。最近は知り合いの選手からも成分について聞かれることが多くて。私にとってBASE FOOD®の一番の魅力はたんぱく質の含有量だと思っているので、それをみんなにも「BASE FOOD®すごくいいよ」と伝えているんですよ

ーそれは嬉しいです!パフォーマンスも上がっているなかで、今後やりたいことはありますか?

福島さん コロナ禍でまだ先行きは不透明ですが、4月には競泳のオリンピックの選考会である全日本選手権が開催されます。そこで自己ベストを出したいですね。400mも800mも、大学時代から自己ベストを更新できていないんです。徐々にパフォーマンスがあがっているので、今年は挑戦したいですね。

ー自己ベストへの挑戦、がんばってください!OWSでもいい成績がでるよう祈っています!

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