UCLA医学部の助教授であり、「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」の著者である津川友介助教授は、現在ベースフードに顧問として関わってくださっています。津川助教授は、いままで行われてきた数多くの研究に基づいて、「BASE FOOD®は健康にいい」と支持してくださっています。科学的エビデンスに基づいた「からだにいい食事」を発信し続けている津川助教授が、なぜBASE FOOD®がからだにいいと考えるのか。その理由を伺いました。
津川友介
UCLA医学部(内科)助教授。聖路加国際病院で内科医として勤務した後、ハーバード大学勤務を経て現職。ハーバード大学博士課程修了(PhD)。 高齢化社会を迎える日本人の健康を改善すべく、エビデンスに基づいた情報を発信している。著書に10万部突破の「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(東洋経済新報社)など。
目新しい情報でなく、正しい健康情報を
世間には様々な健康情報が溢れていますが、残念なことに、科学的根拠に基づかない誤った情報も数多く流布しています。「◯◯だけをとれば健康になれる」といった極端な食事法は、間違った情報だったとしても、目新しいため、話題にのぼりやすいのです。世の中の健康食品も、消費者の目をひくために、極端なつくりになっているものが多いという現実もあります。以前、科学的エビデンスに基づいた健康情報の大切さを説いた書籍「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」を執筆していた際も、「正しすぎる情報は(キャッチーでないから)あまり売れない」と言われることもありました。
けれど本当に健康になりたいなら、飛びつきやすい情報でなく、正しい情報を取り入れなければなりません。そのためには、科学的エビデンスに基づいた情報を選ぶことが大切です。
私はいままで、からだにいい食事とは何なのか、数多くの科学的に信頼できるエビデンスをまとめてきましたが、日本人の食事にとって最大の問題のひとつは「主食」であると考えています。
炭水化物には、小麦粉や白米などの精製された「白い炭水化物」(=健康に悪い)と、全粒粉や玄米などの精製されていない「茶色い炭水化物」(=健康によい)の2種類があります。この「白い炭水化物」の摂取量が多すぎることが、現代の日本人の食事の問題点だと考えます。
BASE FOOD®の原材料が、全粒粉などの「茶色い炭水化物」であることは重要なポイントだと思います。
主原料は、からだにいい「茶色い炭水化物」
BASE FOOD®は、原材料のベースに小麦全粒粉を使用しています。
昨今の糖質制限ブームの影響で、糖質を気にしている方は多いと思いますが、ただ炭水化物を減らせばいいわけではありません。炭水化物は、とりすぎもとらなさすぎも、健康によくないのです。ある研究では、摂取する炭水化物の割合と死亡リスクには、U字の関係性があり、つまり、とりすぎてもとらなすぎても死亡のリスクが高まることが明らかになっています。(Seidelman, Lancet Public Health, 2018)。
ほかにも糖質制限食を続けていると、便秘(糖質制限食を行った人の68%に認められた)、口臭(38%)、筋力低下(25%)などの副作用があるという研究結果もあります(Yancy, Ann Intern Med, 2004)。
ならばどうすればいいのかというと、わたしは「白い炭水化物」を「茶色い炭水化物」に置き換えることを推奨しています。最新の研究結果によると、全粒粉などの精製されていない炭水化物を食べている人ほど、死亡率、心筋梗塞、糖尿病、大腸がんなどのリスクが低かったと報告されています(Raynolds, Lancet, 2019)。
食事は、短距離走でなくマラソン
またBASE FOOD®は、主食を置き換える形で取り入れられるため、長期的に続けやすいのもよいことだと思います。
食事は、短距離走でなくマラソンです。健康にしても、ダイエットにしても、からだを変えるためには、食事を長期的に変えないといけません。炭水化物を抜くなど、いまの習慣を大きく変えるのはむずかしいですが、たとえば、食パンをBASE BREAD®に置き換えるなど、主食を置き換えるだけならば、いまの習慣を変えずにすむので、無理なく続けることができるのではないでしょうか。
低炭水化物ダイエットは、半年程度の短期間だと効果がみられますが、1年以上の長期間だと効果がないと報告されています(Foster, NEJM 2003)。理由は、炭水化物を抜いた食生活の継続がむずかしいためだと考えられています。もしかすると過去に実際に経験されている方もいらっしゃるかもしれませんが、極端に炭水化物を抜く食生活は、長期的には続けることがむずかしいとされています。
ベースフードは、小麦全粒粉をベースにしているため適度に糖質を抑えられ、かつ「主食」を置き換える形でむりなく継続できるため、健康やダイエットへの効果も期待できると思います。
また「主食を置き換える」ということ自体が、食生活を変える上で大きなインパクトがあります。というのも、主食は食事の中で大半を占めているためです。もしいま、白い主食(白米、食パンなど)が中心の食生活をしているのなら、これを「からだにいい主食」に置き換えると、食事の大きな割合が「からだにいい食べもの」に置き換わることになります。
全粒粉には含まれない栄養素もカバー
BASE FOOD®は、からだにいい炭水化物である全粒粉に加えて、さらに昆布や大豆、チアシードなど、自然由来の栄養価の高い原材料を10種類以上ブレンドしているので、全粒粉だけには含まれない栄養素もバランスよく含んでいるそうです。からだにいい食生活をおくるためには、健康にいい食材をつかってバランスを達成することが有益ですが、BASE FOOD®にはこのように、様々な食材がブレンドされて含まれているので、主食そのものが「バランスのいい食事」になっていると考えられます。
また自然食材をブレンドしているということは、それぞれの食材に含まれる微量栄養素も摂取できると思われます。そのためサプリメントなどで純粋な栄養素のみをとるよりも、まだ知られていない栄養素が欠乏するリスクが少ない、というメリットもあります。
ほかにもBASE FOOD®は、「白米の食べすぎと塩分のとりすぎ」という、日本人の不健康の二大要因にもアプローチできると考えられます。BASE FOOD®は、糖質と塩分は抑えており、さらに塩分の排出を助けるカリウムを含んでいるため、ほかの食事でとってしまった塩分の悪影響も低減することができるでしょう。
(左)津川助教授 (右)ベースフード代表 橋本
BASE FOOD®をうまく活用して、みなさまがからだにいい食生活をおくれるよう願っています。