「いい結果を出すために、食事のストレスを減らす」スカイランナー・小山孝明さん 〜アンバサダーインタビュー〜

こんにちは。ライターのチャン・ワタシ(@chanwatac)です。

前回、フィンスイミングというスポーツについて、松田志保選手のインタビューを通してご紹介したのですが、今回もまた素敵なアスリートの方をお招きしています。

スカイランナー・小山孝明さん。パーソナルトレーナーの仕事をしながら、スカイランナーとして活躍されています。

小山さんは、主にシーズン中にベースパスタを食べているとか。

なぜベースパスタを愛用するのか、そもそも“スカイランニング”って……?などなど、気になることを伺ってみました。

スカイランニングは『登山』のスポーツ

ワタシ 今日はよろしくお願いします。

小山さん よろしくお願いします。

ワタシ これまでベースフードマガジンをきっかけに、色んなアスリートの方に会えてとても嬉しいんですが、今回はえっと、スカイランニング……

小山さん はい、そこですよね。

ワタシ お恥ずかしながら初めて知りました。まず“スカイランニング”という名前がとてもかっこいいなと。

小山さん やってることもかっこいいかと言われたら、分からないんですが(笑)。山や高層ビルを駆け登ったり駆け下ったりして速さを競うんですが、普通の人が怖がるようなところも走るので、ちょっとクレイジーな競技かもしれません。トレイルランニングはご存知ですか?

ワタシ はい。トレイルランニングも山を走る競技ですよね。

小山さん そうです。トレイルランニングとスカイランニングってやってることはほとんど一緒なんですけど、まったく違うスポーツなんですね。トレイルランニングは「ランニング」のスポーツで、スカイランニングは「登山」のスポーツなんですよ。

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レース中の小山さん。

ワタシ 目的が違うんですね。

小山さん スカイランニングは、市街地から目的地の山頂まで登山をしていた人が、どれくらい早く登れるのかと考えて生まれたスポーツです。ヨーロッパではすごく人気なんですが、日本に来てからはまだ10年経ってないです。

ワタシ 小山さんは、どこでスカイランニングのことを知ったんですか?

小山さん うーん、競技自体を知ったのはどこだろう。初めて大会に出場したのは3年前です。それまでずっとトレイルランニングをしていて、スカイランニングに転向した感じなんですけど……。元々、僕が走っていた距離は160kmというすごく長い距離で。

ワタシ 160km!走るんですか!?

小山さん はい。トレイルランニングの100マイルレースというもので、完走するのに約30時間かかります。その大会に3回出場したんですが、長い距離に飽きてしまって。

トレイルランニングでは、傾斜のあるところを走るのが得意だったので、それに特化したものはないかなと思っていたときに、5kmで標高1000mを登るレースがあるのをネットで知りました。これは出てみようと思ったのがスカイランニングを始めたきっかけです。

スカイランニングだけの魅力

ワタシ 小山さんが想う、スカイランニングにしかない魅力ってなんでしょうか?

小山さん まずひとつは、山の魅力を感じられるところです。スカイランニングは、山が好きでやっている人がほとんどなので。競技をするなかで忘れちゃいけないのが、『登山のマインド』だと言われています。

ワタシ 登山のマインド。

小山さん 登山してる人って、すごく紳士なんですね。例えば、誰かを追い抜くときは必ず声をかけるし、登山道から絶対に外れないとか、ゴミを残さない、自然を壊さないことも大切です。

ワタシ レース中も声をかけるんですか?

小山さん かけますよ。というのも、同じ山という環境にいる仲間なので、なにかあったときに助けてもらえるんです。なので、基本的な挨拶「こんにちは」、「先行きますね」、「右から抜きますね」、これから登山をする人に対しては「がんばってください」と声をかけます。こういう登山の精神を感じられるのが楽しみでもあります。

ワタシ 面白い!そういうのってやってみないと見えないところですね。

小山さん そうですね。あとは、上りも下りもトレイルランニングより傾斜がきついので、それを自分がいいスピードで乗り越えたときの爽快感ですかね。

スピードを保ちながら転ばずに下れたときの嬉しさってすごいんですよ。だからスカイランニングの動画を見ると、結構みんな笑ってたりします。

競技中の映像を見せてもらいました。走り終わるとみんな倒れこんでる……!

ワタシ たしかにそうですね!

小山さん 辛いんですけどね(笑)。だいたいみんな走り終えると、倒れこみます。ある程度辛いところまでいくと普通の人ってやめちゃうんですよ。でも、それを超えないと記録は出ないので、辛くても足は止めないし、「これが終わったら倒れてもいいや」というつもりで毎回挑んでいます。

食事のストレスを減らすためにベースパスタを食べる

ワタシ 身軽に走るためには、やっぱり減量も必須ですか?

小山さん そこまでシビアにやってる人って本当にごく少数だと思うんですけど、体が重ければ重い走りになってしまうので、その分気は使います。

ワタシ でもお仕事でトレーナーをされてると、減量には困らないんですかね。

小山さん 減量のための知識はあります。でも、減量食を自分で作ったり、コンビニや外食を考えながら食事をとるってまあめんどくさくて、ストレスなんですよね。

ストレスがたまると練習も身にならないし、いい結果を出すためには、いかにリラックスして大会に挑めるかがとても大切で。だから、もっと手軽に栄養がまかなえるものがあればいいなってずっと思っていたんですけど、そこにこのベースパスタが出てきたじゃないですか。最高だな!って。

ワタシ おおー!

小山さん 調理も簡単だし、2分で茹でられてちょっとした味付けで食べられるのは、自分にとって時間も栄養面もストレスもすべてがカバーできる食事です。

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小山さんのInstagram。写真がとてもキレイ……!

ワタシ 食事ってとても大きいですもんね、毎日のことですし。

小山さん 外食だったら、簡単なんですけどね。でもやっぱり食費もかかるし、自分のとりたい栄養素を100パーセント達成することはなかなか難しいので。だからベースパスタは本当にいい。ちょうど僕はこれから5週連続で試合なんです。(※取材当時)

ワタシ ええ、5週も連続で!大変ですね……。

小山さん 連戦だと最初のレースが終わって、次のレースまで5日ぐらいしかないんですね。その5日間でどうにか体を回復をさせたいんですよ。そういうときに、ベースパスタを食べるようにしています。

ワタシ 回復のためにベースパスタを食べるっていうのはいいですね!

小山さん 僕自身食べることが大好きで。でもメリハリはつけないといけないですし、好きなものばっかり食べてると体重も増加してしまうので、試合の期間はかなり気を使ってやってますね。遠征先でも食べています。

あとこれは個人的な意見なんですけど、食物繊維が多すぎる食事は、僕ダメみたいなんです。ちょっとお腹がゆるくなっちゃうんですよ。

ワタシ それは試合前には絶対に避けたい……。

小山さん こればっかりは勘弁してくれって感じなんですけど、ベースパスタは食物繊維が入っているわりにはそんなにお腹がゆるくならないんですよね。自分の肌感覚ですが、そこもいいなあと思います。

いつかスカイランニングをオリンピック種目に

ワタシ スカイランナーとしての、今後の目標をぜひ聞かせてください。

小山さん 目標は……いまは山をメインで走っているんですけど、階段のレースというのがありまして。そのワールドシリーズに出たいなと思ってるんですよね。

ワタシ 高層ビルもスカイランニングの対象でしたもんね。

小山さん そうなんです。僕は傾斜を上がるのが得意でスカイランニングに転向しましたが、上りでも階段の方が相性がいいので、いまは階段の方に力を入れています。

東京タワー階段競争というレースが年2回あって、そこに全国の階段に強い人が集まってくるんですが。

ワタシ 全国の階段に強い人……!

小山さん まずはその東京タワーと、11月のあべのハルカスでのレース、海外は11月末にロンドンでのレース、それらでしっかりと結果を残して、来年か再来年にはワールドシリーズに参戦したいなと思ってます。そこが最短の目標です。

ワタシ 今後のレースの結果が楽しみですね!

小山さん いやほんと、楽しみで。

この競技はまだあまりメジャーじゃないので、競技人口をもっと増やして、いつかオリンピックの種目にしたいんです。スカイランニング協会に所属してる選手たちが、オリンピック種目にするぞ!って目標を持ちながら活動をしていて。

とくに2024年のパリオリンピックは、スカイランニングの盛んな地域なので、可能性はあるかなあと僕自身は思っています。

ワタシ それはぜひオリンピックで小山さんの走りをみたいです。

小山さん 僕もみたいです。ずっと小さい頃から走ることばっかりやっていて、どうしてもオリンピックに出たいという夢があったんですけど、もう叶わないなって思っちゃったんですよね、高校生のとき。

でももう一回チャンスが来たので。また、頑張りたいなと思って。この種目に出会えて嬉しいですね。

ワタシ なんだか感動しました……。これからも応援しています!

小山さん ありがとうございます。

最後まではきはきと質問に応じてくださった小山さん。説明が分かりやすいので、お仕事がパーソナルトレーナーと聞いたときは、思わず「やっぱりそうですよね!?」と言ってしまいました。

普段はベテランランナーから中学生まで、幅広くランニング専門のコーチとして走りを教えているそうです。

ストイックな姿に、こちらの身も引き締まりました。オリンピックで小山さんを見れる日が来るのを楽しみにしています!

小山さん、ありがとうございました!