デュラムセモリナ粉の特徴とは？使い方や使用時のポイントも解説！

デュラムセモリナ粉は、料理の可能性を広げる魅力的な食材です。しかし、デュラムセモリナ粉の特徴や使い方について、知らない方もいるでしょう。

本記事では、デュラムセモリナ粉の基本的な特徴や使い方などについて詳しく解説します。また、デュラムセモリナ粉に含まれる成分や、カロリー・糖質についてもあわせて紹介します。

デュラムセモリナ粉の活用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

デュラムセモリナ粉の特徴

まず、デュラムセモリナ粉の原料や製造方法、成分について解説します。

ダイエット中や体重管理をしている方は、デュラムセモリナ粉のカロリーや糖質、ＧＩ値に関しても把握しておきましょう。

デュラムセモリナ粉の原料・製造方法

デュラムセモリナ粉とは、デュラム種の小麦を粗挽きにした粉のことです。デュラム小麦は粒が非常に硬く、薄力粉や強力粉のように細かく加工することが難しいため、粗挽きに加工（セモリナ）するのが一般的です。

デュラム小麦は主に地中海沿岸、中近東、アメリカ、カナダで栽培されており、たんぱく質を多く含んでいるという特徴があります。

日本の気候はデュラム小麦の栽培に適していないため、日本で流通しているデュラム小麦の多くはカナダやアメリカ産のものです。

デュラムセモリナ粉は多数のロール製粉機とふるいを用い、デュラム小麦の胚乳を粗く砕いて製造します。粉状にした際も粗い砂状の粒子になり、重くざらついた感触となる点が特徴です。

また、原料のデュラム小麦が黄色いため、デュラムセモリナ粉も一般的な小麦粉より黄色い見た目となる点も大きな特徴といえるでしょう。

デュラムセモリナ粉に含まれる成分

デュラムセモリナ粉はさまざまな栄養素が含まれていることが特徴です。

デュラムセモリナ粉に主に含まれる栄養素は次のとおりです。

デュラムセモリナ粉には、筋肉や血液、肌などの構成に重要な役割を果たすたんぱく質が100g中に12.7g含まれています。

エネルギー源や細胞膜などの構成にも重要な脂質は、100g中に1.05g含まれます。身体活動のための主要なエネルギー源になる炭水化物の含有量は、100g中72.8gです。そのうち腸内環境の改善や便秘予防にも役立つ食物繊維は、3.9g含まれます。

また、デュラムセモリナ粉は皮膚や神経系の維持に役立つビタミンB6、神経伝達において重要な役割を果たすマグネシウム、骨や歯を構成するカルシウムも含まれます。

デュラムセモリナ粉はこうしたさまざまな養素を含むため、栄養バランスの取れた食事を実現したい方におすすめです。

デュラムセモリナ粉のカロリー・糖質

デュラムセモリナ粉のカロリー・糖質は次のとおりです。

食品名	カロリー	糖質
デュラムセモリナ粉	360kcal	68.9g

※100gあたり

デュラムセモリナ粉はあらゆる食品のなかではカロリーと糖質が高い部類になるため、糖質制限やカロリー調整を意識している場合には使用量に注意が必要です。

デュラムセモリナ粉は低ＧＩ食品

デュラムセモリナ粉は、低GI食品です。

GI値とは食後の血糖値の上昇度を示す指標で、食品中の炭水化物が体内で吸収されて血糖値に与える影響を表します。ブドウ糖を基準値100とした相対値で示され、GI値が55以下は低GI、56〜69は中GI、70以上は高GIと分類されます※1。

たとえばデュラムセモリナ粉を使ったパスタのGI値は53で※1、低GI食品です。低GI食品は血糖値の上昇が緩やかであることを意味するため、とくに糖尿病患者や血糖値の管理が必要な方にとって役立つ食品といえるでしょう。

デュラムセモリナ粉の使い方

デュラムセモリナ粉はたんぱく質を多く含み、弾力性のあるグルテンを形成するため、伸びにくく歯切れがよい特性を持ちます。グルテンの特性により、料理に独特の食感や風味をもたらします。

デュラムセモリナ粉の使い方は料理によって異なるため、料理別にデュラムセモリナ粉の使い方を解説します。

【麺】スパゲッティやマカロニなど

デュラムセモリナ粉は、スパゲッティやマカロニなどのパスタ製品にもちもちとした弾力のある食感を与えます。また、グルテンが形成されることで麺の成形もしやすく、茹でても形が崩れにくい麺ができあがります。

自宅で生パスタを作る際にもデュラムセモリナ粉を使用すると、もちっとした弾力のある美味しいパスタが作れるでしょう。

デュラムセモリナ粉は世界最小の粒状パスタであるクスクスや中華麺に用いられることもあります。デュラムセモリナ粉を麺の原料に使用すると、艶やかな黄色で食感がよい麺を生成できるでしょう。

【パン】パンやピザなど

デュラムセモリナ粉は、パンやピザ生地に独特の風味と食感を与えます。

パンの製造においては、デュラムセモリナ粉は通常の小麦粉と混ぜて使用されることが多いですが種類によってはデュラムセモリナ粉のみで作られるものもあります。

デュラムセモリナ粉をパンに使用すると、生地は優しい黄色になり、表面はサクサク、内側はもっちりとした食感を生み出します。デュラムセモリナ粉の含有量が多くなるほど、その傾向は強くなります。

ピザ生地にデュラムセモリナ粉を使用した場合も、生地の外側がカリッとし、中はもっちりとした食感になります。また、ピザを焼き上げる際にデュラムセモリナ粉をピザ生地の底部に振りかけておくと、焼き上がり時にカリッとした食感が増します。

【焼き菓子】クッキーやケーキなど

クッキーやケーキなどの焼き菓子にデュラムセモリナ粉を使用する場合、通常の小麦粉とは異なる質感と味わいが表現できます。

クッキー作りにデュラムセモリナ粉を使用すると場合、粗い粒子によってクッキーはサクサクとした食感になるほか、美しい黄色に仕上がります。

ケーキにデュラムセモリナ粉を加えると、もっちりとした重みのある食感が生まれます。とくにパウンドケーキやバターケーキなど、しっとりとした食感を出したいケーキに適しているでしょう。

デュラムセモリナ粉は粒子が粗いため、生地を混ぜる際には均一になるように十分に混ぜ合わせましょう。

【揚げ物の衣】唐揚げやフリッターなど

デュラムセモリナ粉は、唐揚げやフリッターなどの揚げ物の衣に使用すると、独特の風味とサクサクした食感を生み出します。

唐揚げの衣にデュラムセモリナ粉を使用すると、粉の粗い質感が唐揚げの表面にカリッとした絶妙な食感をもたらします。フリッターにデュラムセモリナ粉を使用すると、サクサクした軽い食感が特徴の衣になります。

揚げ物にデュラムセモリナ粉を活用すると、小麦粉とはひと味違うクリスピーな食感を楽しめるでしょう。

デュラムセモリナ粉を使用する際のポイント

デュラムセモリナ粉を使用する際は次のポイントに注目しましょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

デュラムセモリナ粉の賞味期限

デュラムセモリナ粉の賞味期限は、製造日から6か月程度のものが多いです。ただし、6か月の賞味期限は製造日を起点としているため、購入時の残りの賞味期限は6か月未満となることがほとんどでしょう。

また、この賞味期限は未開封の状態で適切に保存されている場合に当てはまります。一度開封したあとは品質の変化が早まる可能性があるため、開封後は1か月程度を目安に使い切りましょう。

デュラムセモリナ粉の保存方法

未開封のデュラムセモリナ粉は、直射日光や高温多湿を避けた冷暗所での常温保存が適しています。

開封後は湿気を防ぎながらほかの食品のにおいを吸収しないように、密閉できる容器に移して保存しましょう。常温保存も可能ですが、とくに気温が高い夏場は冷蔵庫での保存が望ましいです。

冷蔵庫で保存する場合は、温度変化が少ない場所を選び、出し入れによる温度変化を最小限にしましょう。また、使用後はすぐに冷蔵庫に戻し、温度の安定を保つことが大切です。

デュラムセモリナ粉の代用品

デュラムセモリナ粉に代わる製品として、小麦粉や全粒粉が挙げられます。小麦粉はパスタやパン、焼き菓子など、デュラムセモリナ粉を使用する多くのレシピで代用できます。

デュラムセモリナ粉に比べて、よりやわらかくふんわりとした食感を生み出すため、料理によって使用する小麦粉を変更するとよいでしょう。

パスタを作る場合、中力粉や強力粉を使用するとコシのある麺に仕上がります。クッキーやケーキなどの焼き菓子を作る場合は、薄力粉を使用すると、焼き上がりがきめ細かく、なめらかな口当たりとサクッとした食感になります。

揚げ物の衣に薄力粉を使うと、衣がカラッと揚がり、軽やかな食感を生み出すでしょう。小麦をまるごと粉状にした全粒粉は、薄力粉や強力粉などよりも栄養価が高いです。

そのため、より栄養価が高く健康的なパンや焼き菓子を作りたい方にとって、全粒粉はよい代替品となるでしょう。

完全栄養食のBASE FOOD®で健康的にダイエット！

完全栄養食のBASE FOOD®は、健康的にダイエットするために役立つ食品です。

健康的なダイエットに役立つ理由について詳しく解説します。

 1日に必要な栄養素を補える完全栄養食

BASE FOOD®は1日に必要な栄養素を効率的に補給でき、健康的なダイエットをサポートする完全栄養食です。

完全栄養食とは、公的機関が策定した食事摂取基準に基づき、1食に必要な栄養素がすべて必要量以上含まれている食品を指します。

BASE FOOD®は厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準（2015年版）をもとに開発されており、1食分で1日に必要な栄養素の1/3を摂取できます。

とくに忙しい日常生活を送る現代人にとって、栄養バランスの取れた食事を毎食用意するのは困難なことが多いでしょう。

BASE FOOD®を日々の食事に取り入れると、総摂取カロリーの管理をしながらも、ビタミンやミネラル、たんぱく質や炭水化物など、体が必要とする栄養素を効率よく摂取できるでしょう。

全粒粉・大豆粉使用で糖質オフ

BASE FOOD®は、糖質を抑えつつ体に必要な栄養素をバランスよく摂取できます。BASE FOOD®のパンやパスタ、クッキーは、全粒粉や大豆粉が原料として使用されています。

全粒粉や大豆粉は精製された小麦粉よりも低糖質でありながら、小麦の外皮や胚芽、大豆の栄養素をまるごとを含んでいるため、食物繊維やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。

また、小麦粉よりも血糖値の上がりやすさを示すGI値が低いため、血糖値の急上昇も防ぎます。さらに、全粒粉に豊富に含まれる食物繊維は腸内環境を整えるはたらきもあるためより健康的な体づくりに役立つでしょう。

大豆粉は低脂質、低糖質でありながらたんぱく質を多く含むため、ダイエット中に不足しがちなたんぱく質を手軽に補えます。

たんぱく質は筋肉の合成や維持に必要な栄養素であるため、ダイエット中も筋肉量の減少を防ぐためにしっかり確保する必要があります。

BASE FOOD®を取り入れると、糖質を抑えつつ必要な栄養素を摂取できるため、健康的なダイエットや生活習慣の改善に役立つでしょう。

飽きずに続けられる多彩なラインアップ

BASE FOOD®には飽きずに続けられる多彩なラインアップが揃っています。

BASE FOOD®のラインアップは次のとおりです。

充実したラインアップであるため、飽きにくくダイエットを楽しみながら続けやられるでしょう。

それぞれのラインアップについて詳しく解説します。

BASE BREAD®︎

BASE BREAD®︎は糖質を抑えながら、忙しい日々でも手軽に栄養を摂りたい方におすすめのパンです。

小麦粉よりも糖質が少ない全粒粉を使用しているため、たとえばミニ食パンプレーンは一般的な食パンに比べて約30%糖質がカットされています。

さらに、食物繊維はすべての種類のパンで3g以上含まれているなど、全粒粉や大豆由来の豊富な栄養素も摂取できます。

日々の食事にBASE BREAD®︎を取り入れれば、忙しい朝もサクもち食感のパンを手軽に楽しめ、栄養価の高い健康的な朝食を実現できるでしょう。

BASE PASTA®︎

BASE PASTA®︎は、食事コントロールをしている方でも食べやすいパスタです。

BASE PASTA®︎は一般的なパスタに比べて糖質が約35%オフなうえ、細麵のアジアンは植物由来のたんぱく質が1食分に29.8gも含まれています。

さらに、全粒粉や大豆由来の食物繊維も豊富なため、満腹感を感じやすく、食事量のコントロールに役立つでしょう。

糖質を抑えつつ、たんぱく質と食物繊維を豊富に摂取できるため、ダイエット中でも罪悪感なくパスタを楽しめます。

BASE Cookies®︎

BASE Cookies®︎は、糖質制限をしながらもおやつを楽しみたい方におすすめのクッキーです。

一般的なソフトビスケットに比べて糖質が約20～25%オフのため、糖質制限中でも気にせず美味しいクッキーを楽しめるでしょう。

また、BASE Cookies®︎は種類も豊富でココア、アールグレイ、抹茶、ココナッツなどがあり、毎日食べても飽きにくいのが魅力です。

健康を意識しながらも、甘味や香り豊かなおやつを楽しみたい方に適した選択肢になるでしょう。

まとめ

デュラムセモリナ粉は、独特な食感と栄養価の高さで知られる多用性が高い食材です。デュラム種の小麦から作られ、主にパスタやパン、焼き菓子や揚げ物の衣に使用されます。糖質が低く、たんぱく質と食物繊維が豊富な点が特徴です。

デュラムセモリナ粉を使用する際のポイントは、その食感の特性を活かすことです。パスタではもちもちとした食感が、パンやピザ生地ではサクサクとした食感が楽しめ、焼き菓子や揚げ物の衣では、独特の風味とサクサクした食感が加わります。

健康的な食生活を送るうえでデュラムセモリナ粉は有用な食材ですが、忙しい日々で常に食事バランスを意識するのは難しいでしょう。

完全栄養食のBASE FOOD®は、忙しい日々の中でも体に必要な栄養素を手軽に摂取できます。デュラムセモリナ粉を活用した料理とあわせてBASE FOOD®の製品を取り入れると、栄養バランスを整えながら健康的な食生活をサポートできます。

食事コントロールをしている方や健康意識が高い方にとって、BASE FOOD®は日々の食生活に役立つ強力な味方になるでしょう。

〈参考文献〉
※1　THE UNIVERSITY OF SYDNEY｜Glycemic Index Research and GI News｜GI Search