ご飯キャンセル界隈とはSNSを中心に使用されるワードで、主に1日の食事が3食未満の方や、ご飯のかわりにお菓子のみを食べる方などを指します。
ご飯をキャンセルするのは食事にかかる手間を省いて、趣味や睡眠の時間を優先したい気持ちが大きいでしょう。また、友人や知人と食事の約束をしつつも徐々に憂鬱になり、結局キャンセルを繰り返す複雑な気持ちを抱えている方もいます。
本記事では、食事を抜く心理や、ご飯キャンセルによる健康リスクなどを解説します。あわせて、健康維持に役立つ手軽で便利な食品も紹介するため、ご飯キャンセル界隈の方はぜひ参考にしてください。
【この記事の結論】
- ご飯キャンセル界隈には、食事の手間をキャンセルしたい層と、食事の約束をキャンセルしたい層がいる
- ご飯キャンセル界隈の増加には、タイムパフォーマンスを重視する価値観、娯楽の充実、節約志向の高まりなどの影響が大きい
- ご飯キャンセル界隈の生活を続けていると、隠れ栄養失調や基礎代謝の低下により、さまざまな不調を招くリスクが高まる
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ご飯キャンセル界隈とは?2つの意味と急増する背景

ご飯キャンセル界隈とは、主に次の2つの層を指すインターネットスラングです。
- 食事の手間をキャンセルしたい層:ご飯を抜くことで調理や食事、片付けの手間を省き、趣味や睡眠の時間を確保する
- 食事の約束をキャンセルしたい層:友人との食事の約束をキャンセルし、安堵感や解放感を得る
ご飯キャンセル界隈とは、単に食欲不振の方を指す言葉ではなく、タイパ(タイムパフォーマンス)重視の価値観や節約志向、人間関係に対する心理的な負担の影響で増加傾向にある特定の層を指すワードです。
ご飯キャンセル界隈の主な2つの層の心理について、詳しく解説します。
「食事の手間」をキャンセルしたいZ世代の心理
「お腹は空いているけれど、準備や片付けも含めると食事は面倒くさい」「食事の時間をほかのことに回したい」と考える若年層は増加傾向にあります。
食事の優先順位が低下した背景には、食べたいときに食べられる環境の定着が影響していると考えられます。また、タイパを意識する傾向が強い若年層には、食材の買い物や調理、片付けなどの一連のプロセスは、大きな手間に感じられるでしょう。
なかでも、Z世代は時間的効率を重視し、食にはあまりこだわらない傾向があり、食事をキャンセルして得た時間を娯楽や休息に充てるライフスタイルが定着しつつあります。
「約束」をキャンセルして安堵する心理(元ネタ)
ご飯キャンセル界隈に似た言葉の一つに、外出キャンセル界隈があります。外出キャンセル界隈とは、約束の日が近づくと憂うつになり、頻繁にキャンセルする方が自虐的に使用する言葉です。
ご飯キャンセル界隈に該当する方の中には、外出キャンセル界隈の方と同じような心理で、食事の約束のキャンセルを繰り返し安堵感や解放感を得る方もいます。
決して褒められる行動ではないものの、ご飯キャンセル界隈と自虐的に名乗ることで、同じ悩みを持つ方同士が共感し合えるようになり、増加傾向にあると考えられます。
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なぜご飯をキャンセルするのか?食事を抜く3つの理由

ご飯をキャンセルする主な理由には、次の3つが考えられます。
- 無駄な時間を省きたい
- 食費を抑えたい
- 効率的な栄養摂取で済ませたい
ご飯キャンセル界隈に多くみられる、食事を抜く3つの理由について詳しく解説します。
タイパ重視:準備と片付けの時間すら惜しい
タイパを重視する方は、食事の準備や片付けにかかる時間が惜しいと考えています。全国の男女400名を対象にした調査によると、献立作成、買い物、調理、片付けにかかる所要時間の合計は、1日平均2時間を超えています。
貴重な時間が奪われていると感じると、食事を抜くことが選択肢に挙がりやすいです。また、食事を抜くことで得られた時間を、動画視聴や睡眠、SNS巡回、趣味などに充てたいと考える方もいるでしょう。
推し活・節約:食費を削って趣味に投資したい
娯楽の充実により節約志向が高まると、食費を浮かせるためにご飯を抜きがちになります。推し活や趣味を楽しむ資金を増やしたい場合、食費は節約の対象になりやすいです。
食費を抑えると自由になるお金が増えるため、欲しいものややりたいことがある方にとって食事を抜くことは、合理的な選択になりやすいでしょう。
固形物なしのリアル:ラテとグミで空腹をごまかす
ご飯キャンセル界隈の中には稀に、固形物を噛む手間すらもキャンセルする方もいます。食事を抜くとはいえ、まったく何も口にしないわけではなく、野菜ジュースやエナジードリンク、サプリメントなどで栄養摂取を済ませるケースも多いです。
食事を味わいながら楽しむよりも、効率的で手軽な栄養補給を優先する場合、ご飯をキャンセルし、咀嚼不要な食品で空腹感を紛らわせることが定番になりやすいでしょう。
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【専門家視点】食事キャンセルが引き起こす健康リスク

手間を省くのは合理的ですが、ご飯キャンセルを続けていると、栄養失調や基礎代謝の低下を招くリスクが高まります。その結果、メンタルが不安定になったり、太りやすくなったりする可能性もあるため、日常的に食事を抜くことは推奨できません。
ご飯キャンセルが引き起こす2つのリスクについて、詳しく解説します。
20代でも危険?「隠れ栄養失調」とメンタル不調
菓子パンや飲み物のみの生活では、ビタミンや食物繊維、たんぱく質などの栄養素が圧倒的に不足します。たとえば、100gのクリームパンと180mlの野菜ジュースを1食にした際に摂取できる栄養素と、1日の摂取目安量の一覧表は次のとおりです ※1,2,3,4。
| ビタミンC | 食物繊維 | たんぱく質 | |
|---|---|---|---|
| クリームパン+野菜ジュース | 4g | 2.9g | 9.3g |
| クリームパン+野菜ジュース×3食 | 12g | 8.7g | 27.9g |
| 1日あたりの摂取推奨量・目標量 | 100g | 18g以上 | 50g |
※摂取推奨量・目標量は18歳以上女性の場合
カロリーは足りていても必要な栄養素が足りない状態を、隠れ栄養失調と呼びます。隠れ栄養失調の状態が続くと、しわやシミの増加、骨折や骨粗鬆症のリスクアップに加えて、うつのリスクも高まる可能性があります。
代謝低下による「食べていないのに痩せない」現象
食事を抜き必要なカロリーが補給されない状態が続くと体は飢餓状態と判断し、少ないカロリーでも生きられるよう基礎代謝を抑えることがあります。
さらに、足りないエネルギーを補うために筋肉が分解されやすく、筋肉量の減少と基礎代謝の低下も招きやすいです。結果、食べる量は少ないにもかかわらず、痩せにくく太りやすい状態に陥りやすくなります。
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約束が億劫になる心理的背景(対人関係編)

ご飯キャンセル界隈の中には、人間関係に対する心理的な負担の影響を受けている方もいます。
楽しみなはずの約束が、キャンセルするほど億劫になる理由を解説します。
ソーシャルバッテリーの消耗
海外では、他者と関わる際に消費される精神的エネルギーをソーシャルバッテリーと呼ぶことがあります。ソーシャルバッテリーの容量や回復速度には個人差があり、バッテリーの残量が少ない状態では、楽しいはずの食事の予定に負担や抵抗を感じやすいです。
ご飯キャンセル界隈には、ソーシャルバッテリーの残量管理がうまくいかないことが原因で、食事の予定を頻繁にキャンセルする方もいるでしょう。
未来の自分への過度な期待
約束をした時点では、未来の元気な自身の姿を想定していますが、当日になるとエネルギー切れを起こし外出できない場合があります。感情の浮き沈みが激しい方が、来週なら大丈夫だろうと楽観的な見通しを立てると、心身ともに不調な状態で当日を迎えるケースも多いです。
気分や感情が不安定な状態が長期間続く場合、気分変動症やうつ病の可能性もあるため、専門医への相談を検討するとよいでしょう。
内向型やHSPとの関連性
外部からの刺激に敏感なHSP(Highly Sensitive Person)や人付き合いを得意としない内向型の方は、約束を守ることが難しい傾向があります。
HSPの方は、感情の機微や雰囲気の変化に敏感で疲れやすく、内向型の方はソーシャルバッテリーの消耗が著しく、気疲れや抵抗を感じやすいです。
また、完璧主義の方も相手を楽しませなければならない、失敗は許されないなどの過剰な責任感が、他者との食事へのハードルを高めている可能性があります。
食事の約束が億劫になりキャンセルを希望する背景には、性格や気質も大きく影響していると考えられます。
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罪悪感を減らす人付き合いのコツ

人間関係を構築する中で罪悪感を減らすためには、無理のないスケジュール管理と自身の気質を開示し理解を求めることが効果的です。どうしてもキャンセルを避けられない場合は、マナーを守り誠意を示して断りましょう。
罪悪感を減らす人付き合いのコツを3つ解説します。
無理のないスケジュール管理
ご飯の予定をキャンセルしがちな方は、自身のソーシャルバッテリーの容量を把握し、予定を詰め込みすぎないことが重要です。約束を守れる自信がないときは、一旦決断を保留したほうがよいでしょう。
当日の心身状態次第で予定を決められる柔軟な関係性を構築できると、当日キャンセルを防ぎやすいです。
自分の気質の受容と開示
予定をキャンセルする頻度が高い方は、自身の性質を信頼できる友人に事前に伝えておく選択肢があります。約束が近づくと億劫になることがある、大人数の場が苦手、慣れない相手がいると気疲れしやすいなど、予定をキャンセルしたくなる理由は人それぞれです。
性質はすぐには変えられないため、自身の性格を否定せず、相手に事情を伝えることを推奨します。「実はご飯キャンセル界隈で」と切り出すとやや自虐的になり、重くならずに伝えやすいでしょう。
キャンセル時のマナーと誠意
万が一キャンセルする場合は、相手の時間を尊重し、早めの連絡を心がけることが大切です。嘘の理由をつくるよりも、体調や精神的な余裕のなさを誠実に伝えるほうが、長期的には信頼関係を損ないにくい傾向があります。
申し訳なさと次の機会を期待する意思を丁寧に伝えましょう。
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手間はキャンセル、健康は維持。「完全栄養食」という選択肢

栄養バランスのよい食事を規則正しく食べる重要性は理解できても、「面倒なことは続かない」と感じる方も多いでしょう。食事の手間のみをキャンセルしながら健康を維持したい方には、必要な栄養素をまとめて摂取できるベースフードがおすすめです※15。
ご飯キャンセル界隈の方に、ベースフードの活用を推奨する3つの理由を詳しく解説します。
BASE BREAD(ベースブレッド)なら「袋を開けるだけ」で栄養補給
ベースブレッドは、1食2袋で1日に必要な栄養素の1/3をすべて摂れる完全栄養のパンが個包装されているため、持ち運びにも便利で場所を選ばず手軽に食べられます※16。
ベースブレッドには次のような特徴があり、ご飯キャンセル界隈の方にも向いています。
- 調理不要:袋を開ければすぐにおいしいパンが食べられる
- 時短:準備や片付けの時間がかからない
- 栄養:ビタミンやミネラル、たんぱく質、食物繊維など33種類もの栄養素を網羅
ベースブレッドは、タイパを重視する方も満足しやすいうえに、ご飯キャンセル界隈に見られる隠れ栄養失調の解決にも役立つ食品です。
コンビニ飯やサプリと何が違う?コスパ・タイパ比較
コンビニでサラダ、サンドイッチ、野菜ジュース、ヨーグルトを買い揃えると、720円程度かかります。一方、ベースブレッドチョコレート味の場合、継続コース初回では1食2袋で408円(税込)、2回目以降は458円(税込)と、コストパフォーマンスも優秀です。
また、ご飯キャンセル界隈やコンビニ飯と比べると、ベースフードは栄養面や健康面、手軽さも優れています。
| 項目 | ご飯キャンセル界隈 | コンビニ飯 | ベースフード |
|---|---|---|---|
| 手軽さ | ◎
(手間なし) |
◯
(購入する手間あり) |
◎
(調理の手間なし) |
| 栄養 | ×
(欠乏) |
△
(糖質過多や隠れ栄養失調になりがち) |
◎
(1食で33種類の栄養素をバランスよく摂取できる) |
| 健康リスク | 高い | 中 | 低い |
常にベースフード食品のストックがあることで、わざわざコンビニに行く手間もキャンセルできます。
罪悪感なしのカップ麺「BASE RAMEN(ベースラーメン)」もおすすめ!

タイパを重視してカップ麺を選ぶ際には、ベースラーメンがおすすめです。カップ麺の手軽さはそのままに、33種類の栄養素がバランスよく含まれているため、罪悪感なく食べられます。
味は定番の鶏ガラ醤油と味噌の2種類で、ゆで卵や野菜のトッピングとの相性もよく、飽きずに続けやすいです。
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ご飯キャンセル界隈に関するよくある質問(FAQ)

最後に、ご飯キャンセル界隈について、よく寄せられる疑問や不安にまとめて回答します。
言葉のルーツや健康面への影響を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ご飯キャンセル界隈の元ネタは?
明確な発祥は特定されていませんが、2024年4月頃にSNSを中心に注目を集めた「風呂キャンセル界隈(入浴が面倒で入らない人々)」がはじまりと考えられます。
ご飯キャンセル界隈は、風呂キャンセル界隈の派生として、食べることが面倒だからご飯を抜く、食事をやめて浮いた時間を別のことに充てたいなどと考える層が使いはじめたのでしょう。
食事を抜くと本当に痩せますか?
一時的に体重は減りますが、筋肉量が落ちて基礎代謝が下がるため、結果的に痩せにくく太りやすい状態になります。リバウンドのリスクも高いため、食事を抜くダイエットは推奨できません。
固形物を食べないとどうなるか。
咀嚼が減ると、神経細胞が減少し記憶・学習機能機能に障害を引き起こすリスクが高まります。また、固形物を控えることで摂取エネルギーが不足すると、低血糖症状や意識障害、筋肉量の減少などを招きやすいです。
飲み物やサプリメントのみでの栄養摂取は避け、ベースブレッドやベースラーメンなどをよく噛んで食べると、上記のリスク対策と必要な栄養素の摂取を両立できます。
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まとめ

ご飯キャンセル界隈は、食事の手間や時間を省きたい層と友人との食事の予定をキャンセルしたい層が大部分を占めます。食事や約束が面倒に感じるのは、性格の問題ではなく、タイムパフォーマンスを重視する価値観や節約志向、人間関係におけるエネルギー切れなどの影響が大きいです。
そのため、無理に頑張ろうとしたり、自身を責めすぎたりする必要はありません。性質やキャパシティを受け入れ、自身に適した対策を取り入れながらうまく手を抜くことが大切です。
心身の余裕を保つためには、日々の食事の負担を減らすことも有効です。調理不要で手軽に複数の栄養素を摂取できるベースフードならば、食事にかかる手間のみをキャンセルしながら健康維持をサポートできます。
ご飯キャンセル界隈の生活にはさまざまな健康リスクが伴うため、ベースフードを活用して推し活や睡眠、自身をいたわる時間などを確保するとよいでしょう。
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<参考文献>
※1 文部科学省|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※2 厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2025年版)|水溶性ビタミン
※2 厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2025年版)|炭水化物
※3 厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2025年版)|たんぱく質

監修:松浦ひとみ(管理栄養士)
大学にて応用栄養学、食品科学に加え栄養教育など幅広く学び、管理栄養士免許、栄養教諭免許を取得。給食提供だけでなく、食育、アレルギー対応、離乳食講座や食事の指導・相談・提案などへ重点的に取り組む保育園の管理栄養士として勤務。さらにオンラインフードクリエイターの資格取得後は、フードライターとして料理写真の撮影に従事。さらにWeb上メディアにて記事執筆、レシピ開発・監修のほか、オンライン食事指導など、フリーランス管理栄養士として活動する。


