やわらかくて小麦の香り豊かなパンは、多くの方々に好まれている食品です。しかしアレルギー反応を起こす場合もあるため、体質によりパンを食べられない方も多くいます。
自身ではアレルギーではないと思っていても、実際のところ体調不良の原因がパンである可能性もあります。本記事では、パンを食べることで起こる食物アレルギーについて解説します。
アレルギーによる症状や、食物アレルギーを発症しやすい方の傾向についても紹介します。「体調がすぐれないのはパンが原因かも」と思う方は、本記事を参考にしてアレルギーの可能性を検討してみてください。
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パンによるアレルギーの原因
パンにより引き起こされるのは、小麦アレルギーのみではありません。まずは、パンを摂取して発症する食物アレルギーの原因を知りましょう。
小麦粉に含まれるグルテン
一般的なパンの主原料は小麦粉です。小麦アレルギーの原因の1つとして、小麦粉に含まれるたんぱく質の一種「グルテン」にあります。
パン生地がやわらかく膨らむのは、小麦粉と水をあわせて捏ねることで、グルテンが形成されるためです。おいしいパンの製造には不可欠なグルテンですが、小麦アレルギーを持つ方には不快な症状の原因物質になってしまうことがあります。
食物アレルギーでは、通常であれば無害な物質を異物であると体が認識し、アレルギー症状が起こります。そのため小麦アレルギーの方が小麦粉から作られたパンを食べると、体がグルテンに反応し、アレルギー症状が現れてしまうことがあります。
米粉パンに含まれるグルテン
米粉パンにも、グルテンが含まれている場合があります。小麦アレルギーの方がグルテン入りの米粉パンを食べると、アレルギー症状が現れてしまうことがあります。
米粉パンとは、米を粉末状にした米粉から製造されるパンです。グルテンを含まない米粉パンは、十分に膨らみません。
しかし小麦粉やグルテンを加えるとパン生地が膨らみ、やわらかく仕上がります。米にはグルテンが含まれないため、小麦アレルギーを持つ方でも米粉パンであれば安心して食べられるとされていますが、生地を膨らませるために、米粉パンの原材料にグルテンが使用さていることがあります。
小麦粉やグルテンを添加した米粉パンは一般の消費者には喜ばれますが、小麦アレルギーの方には危険な食べ物になるため注意が必要です。
原材料に含まれる卵・乳製品
市販されている多くのパンには、卵や乳製品が使用されています。卵や乳製品に対してアレルギーを持つ方が市販のパンを食べると、アレルギー症状が現れることがあるでしょう。
一部のメーカーでは「卵・乳不使用パン」や「卵・乳アレルギー対応パン」が作られていますが、購入する際は注意が必要です。「卵・乳不使用パン」は、原材料に卵と乳製品が使用されていません。
しかしパンを製造した工場や厨房内では卵や乳製品を扱っており、アレルギーの原因物質がパンに混入している可能性もあります。敏感なアレルギー患者はわずかな原因物質にも反応するおそれがあるため、不安な場合は摂取を避けたようが良いです。
一方「卵・乳アレルギー対応パン」は、製造する工場や厨房内でも卵や乳製品を扱っていません。卵や乳製品にアレルギーがある方は、「卵・乳不使用パン」や「卵・乳アレルギー対応パン」などの表示にも注意して商品を選ぶようにしましょう。
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パンによる小麦アレルギーの症状
小麦アレルギーの方がパンを食べると、体にさまざまな症状が現れます。パンの摂取後に次の症状が見られた場合は、小麦アレルギーの可能性も考えられます。
原因不明の体調不良がある方は、症状を確認しておきましょう。
【皮膚症状】蕁麻疹・かゆみ
蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が赤く腫れて、短時間で跡形もなく消失する症状のことです。多くのケースでかゆみを伴いますが、焼けるような刺激を感じることもあります。
また小麦アレルギーでは、皮膚の腫れを伴わないかゆみや赤み、湿疹などの皮膚症状が起こることもあります。皮膚症状が現れるのは、原因物質を摂取してから2時間以内であることが一般的です※1。
【消化器症状】下痢・腹痛
小麦アレルギーでは、下痢や腹痛などの消化器症状が現れることもあります。吐き気や嘔吐、血便などの症状が起こる可能性もあるでしょう。
万が一、強い腹痛が続いたり繰り返し嘔吐し続けたりするようであれば、緊急対応が必要になります。後述の、アナフィラキシー治療薬の投与が必要な場合もありますので、素早く救急車の要請をするなどの対応を取ってください。
【耳鼻科的症状】くしゃみ・鼻水
耳鼻科的症状とは、くしゃみや鼻水などの鼻に関係する症状のほか、目の充血やかゆみなどが含まれます。口の中にかゆみや痛み、刺激などの違和感を抱くこともあります。
【呼吸器症状】喘息・呼吸困難
喘息とは、激しい咳、呼吸時にゼーゼーと音が出る喘鳴(ぜんめい)などが起こる症状です。気道に炎症が起こり、空気の通り道が狭くなるため、呼吸困難に陥ることもあります。
また、のどの腫れやかゆみ、胸の痛みや苦しさを伴うこともあるでしょう。命に関わるおそれがあるため、重篤な呼吸器症状が見られた場合も緊急対応が必要です。
【全身症状】頭痛・血圧低下
小麦アレルギーでは、頭痛や脈が速くなるなどの症状が見られることがあります。また蕁麻疹と喘息、唇の腫れと血圧低下など、複数の重篤な症状が現れると「アナフィラキシー」と呼ばれます。
さらに血圧が低下して意識がもうろうとする、ぐったりする、手足が冷たくなる、唇や爪が青白くなるなどの症状は「アナフィラキシーショック」と呼ばれ、非常に危険な状態です。アナフィラキシーを起こす可能性がある食物アレルギー患者は、アナフィラキシー治療薬を携帯するよう医師の指導を受けています。
したがってアナフィラキシー症状が起きた場合は、治療薬を速やかに投与し、救急車を呼びましょう。
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小麦アレルギーが発症しやすい方の特徴
食物アレルギーは乳幼児の患者が大多数であり、多くのケースで成長とともに治ります。しかし、大人になってから小麦アレルギーを発症する方は少なくありません。
ここからは、小麦アレルギーを発症しやすい方の特徴を解説します。
アレルギー体質である
複数のアレルギーを持っている方は、小麦アレルギーも発症しやすいと言えます。アレルギーには喘息やアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などさまざまな種類があります。
複数のアレルギーがある方は「アレルギー体質」と呼ばれ、通常であれば無害な物質に対して過敏に反応しやすい特徴が見られます。アレルギー体質の方は、小麦アレルギーにも注意してください。
花粉症をもっている
花粉症と食物アレルギーの発症は関係していることが判明しています。花粉症とはアレルギーのひとつであり、体内に侵入した植物の花粉に対してアレルギー反応を起こす疾患のことです。
花粉症の方が花粉に似たたんぱく質を持つ食物を摂取すると、アレルギー症状が現れることがあります。たとえば、スギやヒノキの花粉症を持っている方は、トマトに対してアレルギー反応を起こす可能性があります。
花粉症と関係する食物アレルギーは野菜や果物が中心ですが、小麦アレルギーが起こる可能性もゼロではないと言えます。
栄養バランスが偏っている
食事の栄養バランスの偏りは、小麦アレルギーの誘因になるかもしれません。ストレスや睡眠不足、過労などの生活習慣は、食物アレルギーを引き起こす可能性があることが判明しています。
しかし生活習慣のなかでアレルギー発症のもっとも大きな原因になるのは、栄養バランスの偏りとされています。パンやパスタ、ラーメンを好んで毎日のように食べている方もいるかもしれませんが、小麦製品を日常的に過度に摂取していると、小麦に対してアレルギー反応が現れるようになる場合もあります。
また糖質の摂り過ぎの観点からも、あまりおすすめできません。糖質を過剰摂取すると、腸内環境が乱れて免疫量が低下し、アレルギーを発症しやすくなるおそれがあります。
栄養バランスが偏ることでも、体に必要な栄養が不足して体調を崩し、アレルギーが起こりやすくなることも考えられます。栄養バランスの整った食事を摂ることは、小麦アレルギーの発症を抑えるうえで大切です。
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アレルギー持ちの方でも食べられるパン
近年は、食物アレルギーを持っている方でも食べられるパンが多く流通しています。ここでは、具体的にどのようなパンがあるのか、食物アレルギーを持つ方がパンを購入する際に注意すべき点は何かを解説します。
小麦アレルギーの方
小麦アレルギーの方が食べられるのは、米粉を原料とした米粉パンです。さらに玄米や大豆、とうもろこしの粉から作られたパンも摂取できます。
ただし、小麦由来の原材料が使われていないことを必ず確認しましょう。前述のとおり、小麦粉が主原料ではないパンでも、小麦粉やグルテンが添加されていることがあります。
またパンの製造過程で、小麦製品が混入する可能性も考えられます。パンに小麦製品を使用している場合、商品の原材料表示に「小麦を含む」「小麦由来」などの記載が義務付けられています。
さらに製造過程で小麦が混入する可能性があれば、「製造工場では小麦を含む製品を生産しています」と注意喚起することが望ましいとされています。原因物質に敏感でアレルギー症状が出やすい方は、注意喚起の記載も確認しましょう。
卵や乳アレルギーの方
卵や乳アレルギーの方は、卵や乳製品を使用していないパンを選びましょう。実のところ、パンは卵や乳製品を使わなくても作れます。
一般的に、フランスパンやベーグル、フォカッチャなどは卵や乳製品が使われません。そのため卵や乳製品にアレルギーがある方でも食べられるパンの種類は、意外と多くあります。
ただし商品を購入する際は、小麦アレルギーの方と同様に、原材料や注意喚起の記載に注意してください。原材料に「卵を含む」「乳由来」などと記載があるものは避けましょう。
わずかな原因物質の摂取でもアレルギー症状が出やすい方は、製造過程での混入にも気をつける必要があります。大手食品メーカーが製造したパンは、上記のような表示がされています。
しかし個人が経営するパン屋では、アレルギーに関する表示がされていないことがあるかもしれません。不明な点は製造者に確認し、安心して食べられるパンを購入しましょう。
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栄養バランスが気になるならBASE BREAD!
食物アレルギーの発症が不安な方は、まずは食事の栄養バランスを整えましょう。栄養バランスのよい食事を手軽に摂るなら、BASE BREADがおすすめです。
ただし、BASE BREADの原材料には小麦や卵、乳製品が含まれています。BASE BREADは、食物アレルギーに対応しているパンではないことに注意してください。
ここからは、BASE BREADの特徴を紹介します。
1日に必要な栄養素を補える完全栄養食
BASE BREADは、体が1日に必要とする栄養素の3分の1が1食分に含まれている「完全栄養食」です。BASE BREADを食べると、体のもとになるたんぱく質、お腹の調子を整える食物繊維、体の機能を調整するビタミンやミネラルを補えます※16。
たんぱく質といえば、肉や魚、卵、大豆製品に豊富に含まれている栄養素です。BASE BREADは原材料に大豆粉も使用しているため、パンであるにもかかわらず、十分な量のたんぱく質を摂取できます。
体に必要な栄養素を、日々の食事から不足なく摂取するのは一苦労でが、BASE BREADを摂り入れると、食材の栄養や献立を考えることなく、栄養バランスを整えられるでしょう。
全粒粉や大豆粉を使用で糖質オフ
BASE BREADの魅力のひとつは、通常のパンよりも糖質が少ないことです。一般的なパンの主原料である小麦粉には、糖質が多く含まれています※20。
糖質は体のエネルギー源になる大切な栄養素ですが、摂り過ぎは肥満や生活習慣病の原因になります。糖質の過剰摂取が食物アレルギー発症の原因になることも、前述のとおりです。
BASE BREADは小麦粉のかわりに、全粒粉や大豆粉を使用して糖質を抑えています。全粒粉とは、表皮や胚芽が付いたままの小麦を粉末状にしたものです。
一般的な小麦粉よりも食物繊維やミネラルが多く、糖質が少ないことが特徴です。また大豆粉は大豆を粉末にしたものであり、主にたんぱく質を含んでいます。
BASE BREADを活用すれば、おいしいパンを食べながら糖質の摂取をカットできます。BASE BREADはダイエットや糖質制限中の方のみならず、食物アレルギーの発症が心配な方をサポートする食品といえるでしょう※14。
飽きずに継続できる豊富なラインアップ
BASE BREADには甘みのあるパンから惣菜パンまで、10種類もの個性豊かな商品がそろっています。健康のために取り入れた商品でも、味のバリエーションが少ないとすぐに飽きてしまいがちです。
しかしBASE BREADなら、味に飽きることなく続けられるでしょう。ここからは、BASE BREADの商品ラインアップを紹介します。
ミニ食パン・プレーン
「ミニ食パン・プレーン」は、ふたつの山があるタイプの食パンです。手のひらサイズで小さめの食パンが、1袋に2枚入っています。
そのままでも食べられますが、通常の食パンと同様にトーストすると香ばしさを楽しめます。具材をのせたり挟んだり、オープンサンドやサンドイッチのようにしてアレンジするのもおすすめです。
いつもの朝食のトーストをミニ食パン・プレーンに切り替えて、朝の栄養補給を充実させましょう。
ミニ食パン・レーズン
「ミニ食パン・レーズン」には、甘みが凝縮されたレーズンが贅沢に入っています。食事のみならず、甘いものが食べたくなったときのおやつにも最適です。
鉄は、体中に酸素を運ぶ大切なミネラルです。
しかし食べ物からの吸収率は低く、不足しがちな栄養素とされています。鉄分が不足すると貧血により体の不調が出やすくなるおそれがあるため、ミニ食パン・レーズンを食べて鉄分を補いましょう。
プレーン
「プレーン」は、手のひらほどの大きさの丸パンです。全粒粉の素朴な風味や、やさしい甘みを堪能できます。
味わいはシンプルで、食事に添えても料理の味を邪魔しません。横半分にカットして具材を挟み、ハンバーガーにしてもよいでしょう。
豊富な栄養を含みつつ、一般的なロールパンと比較して、糖質は約30%カットされています※20。料理と一緒に味わうパンには、プレーンをおすすめします。
リッチ
「リッチ」は見た目がプレーンと似ていますが、名前のとおり豊かな味わいを楽しめる丸パンです。リッチを食べると、まろやかな甘みとコクが口の中に広がります。
料理に添えれば、いつもの食事が少し贅沢なものになるでしょう。たんぱく質や食物繊維などの栄養を豊富に含みながら、過剰摂取が気になる糖質は控えめです※20。
リッチを活用して、おいしさと栄養バランスを両立させましょう。
チョコレート
「チョコレート」は、生地全体にチョコレートを織り込んだ菓子パンです。
ダイエット中に不足しがちな栄養も補えるため、甘いパンを食べるならBASE BREADのチョコレートがおすすめです※14。
メープル
「メープル」は、メープル風味のスティックパンが1袋に2本入っています。メープルシロップの芳醇な香りややさしい甘みが、食べる方を癒やすでしょう。
仕事や勉強などの作業中でも食べやすい、スティックタイプであることもメープルの特徴です。
仕事中や勉強中に小腹が空いたときは、メープルを食べてお腹を満たし、栄養補給もかなえましょう。
シナモン
「シナモン」は、シナモンが香るスティックパンです。スパイスの香りは強すぎず、適度な甘みがあるため、おやつにもおすすめです。
カレー
BASE BREADの「カレー」は、全粒粉入りのパン生地で濃厚なカレーフィリングを包み込んだカレーパンです。一般的なカレーパンは油で揚げて作られることから、エネルギーや脂質が多くなりがちです。
ダイエット中や糖質制限中に満足度の高いパンを食べたいときは、BASE BREADのカレーがおすすめです※14※20。
まとめ
パンを食べてアレルギー症状が現れた場合、原材料に使用されている小麦粉や卵、乳製品が原因かもしれません。小麦や卵、乳製品のアレルギーは子どものみならず、大人でも発症する可能性があります。
体質的にアレルギーを発症しやすい方もいますが、食事の栄養バランスが偏っている場合も注意が必要です。栄養バランスを手軽に整えるなら、BASE BREADを活用しましょう。
完全栄養食のBASE BREADは、体に必要な栄養素が詰まっていながら糖質は控えめです※16※20。さまざまなフレーバーがそろっており、味に飽きることなく継続できるでしょう。
食事の栄養バランスを改善して食物アレルギーの発症を防ぎたい方は、BASE BREADを試してください。
<参考文献>
※1 厚生労働省|リウマチ・アレルギー情報|平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト|食物アレルギー