ハーブが香る、トマトのイタリアンスープパスタ

日差しが強くて、帽子が手放せない季節。外出の際、私は必ず麦わら帽子をかぶっています。麦わら帽子って通気性がよくて蒸れないし、紫外線をしっかりとシャットアウトしてくれるので大好きです。とはいえ、コンクリートの照り返しなどで、うっかり日焼けをしてしまうことも……。物理的に紫外線を防ぐ日焼け対策って、難しいんですよね。全身を布で覆ったら防げるのでしょうけど、見た目が不審者のようで、そもそも外出がためらわれそうです(笑)。

そこで、日焼け止めなどの外側からの対策はもちろん、食べ物で内側からもケアすることで紫外線による影響を最小限に食い止める方法を思いつきました。

どんな食べ物を使うのかというと……「トマト」。実は、日焼けをしたくない人の強〜い味方なのです。

トマトに含まれる「リコピン」に注目

トマトに含まれる成分で、紫外線対策に効果的なのが「リコピン」。トマトジュースのパッケージにも「リコピンたっぷり」などと書かれており、トマトといえばこれ!というほど有名な栄養素ですが、そもそもリコピンとは何なのでしょうか。

その正体は、トマトの赤色やオレンジ色の成分のこと。赤系の色素のことを専門用語ではカロテノイドと言うのですが、リコピンは、このカロテノイドの一種なのです。ビタミンAの元となる「βカロテンの仲間」といったイメージでしょうか。カロテンとカロテノイド、なんとなく名前が似ていますね。余談ですが、化学的な名称は、組成や効果に由来した名称設定となることが多いので、似たような効能を持つ成分は、その名前自体も似ることが多いそうです。

リコピンの抗酸化作用、おそるべし!

さて、リコピンがすごいのは、そのカロテノイド色素の中でも「抗酸化作用」がとっても高いという点。

その抗酸化力は、ビタミンEの100倍とも言われているのだとか。とっても強力な抗酸化作用のおかげで、血液や血管の酸化を防止したり、コレステロールの酸化を抑える効果もあるそうです。血流がよくなることで、新陳代謝が活発になるのも嬉しいところ。

摂取の仕方としては「βカロテンの仲間」というだけあって、油と一緒にとるのがおすすめ。オリーブオイルなどの良質な油と一緒に加熱調理することで、より効果的にリコピンを体内に取り込むことができます。

今日のレシピは、そんなオリーブオイルとトマトを使ったレシピ。ハーブをアクセントに、ツルツルっと喉越しよく食べられるスープパスタです。トマトをじっくりと炒めてから使うので、酸味よりも甘みが強くなり、トマトが苦手な人でも食べやすい一品ですよ。

もくじ

ハーブが香るトマトのイタリアンスープパスタ

[box class=”box26″ title=”材料(1人分)”]

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  • BASE PASTA® 1袋

  • トマト 1個

  • 玉ねぎ 1/2個

  • セロリ 少し

  • ニンニク 1/2欠け

  • オリーブオイル 大さじ1

  • 水 1カップ

  • 塩胡椒 少し

  • エキストラバージンオリーブオイル  小さじ1

  • バジル  3枚

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つくりかた

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  1. 玉ねぎは皮をむき、千切りに。トマトは1cmの角切りにします。セロリは食べやすいサイズにカットします。

  2. オリーブオイルを敷いたフライパンに、潰したニンニクを入れ香りを移します。

  3. ニンニクを取り出し、玉ねぎ、トマトの順に加え、水分が飛ぶまでじっくり炒めます。最後にセロリを加えて、さっと炒め合わせます。

  4. 水を加え、一煮立ちさせます。塩胡椒で味を整えます。

  5. 粗熱が取れたら、冷蔵庫で1時間ほど冷やします。

  6. 茹で上げたベースヌードルと合わせて、器に盛り付けます。仕上げにバジルを散らし、エクストラバージンオリーブオイルをさっとかけて完成です。

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[memo title=”ポイント”]

冷蔵庫で冷やすことでひんやり美味しく、強い日差しで火照った体を沈めてくれるレシピです。ニンニクの香りでスタミナも満点!最後に入れるバジルには免疫活性効果(低下した免疫力を回復させる働き)があるので、夏風邪対策にも◎。オリーブオイルにはビタミンEが含まれているので、リコピンとあわせて摂取することで栄養の吸収率を高めることができます。

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監修:星野春香、長沼里奈(管理栄養士)

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